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心の風景

Vol.39 目標を持つことの大切さ

(このブログはNANBANプレス54号に掲載されたコラムを再編集したものです。)

さて、私も今年の2月で還暦を迎えました。若い頃私が描いていた60歳は、色々なことをやり終えて、頭も白髪になり、腰も少し曲がり、人生もいよいよ最終コーナーで、落ちついた生活を送る。そういったイメージを持っていました。
友人達も定年を向かえるものが多く、もっぱら話題は健康や老後のことなどの会話が多くなってきたことも事実です。
しかし、私自身この人生の流れは、理解しながらも何か心の中で大きな葛藤がありました。何故そんなことを考えるかというと、実はこのエッセイはシンガポールに向かう飛行機の中で書いています。最近アジアの国々を訪問することが多く、特に東南アジアの国々は若い方が多く活気で溢れています。そんな元気な国々を見ていると、日本人としてもっとやることはないのか、いやもっと我々は頑張らなければいけないとか、そんな気持ちで日々を過ごしていました。
そんな折、書店でプロフェッショナルマネージャーという本に出会いました。随分昔に出版された本ですが、アメリカで大変成功された実業家がご自身の体験を書いた本で、著者が会社を経営していくうえで経験した色々な出来事を詳しく記してあり、とても勉強になりました。そのなかで私の気持ちを奮い起させる文章に出会いました。
「本や映画は最初から読み始めたり見たりするが、会社の経営は一番最後の目指すところを明確に作ることである。まず目標に対しての数値化と時間軸をしっかりと作りあげる。そして、それに向かい現時点から計画を立て進んでいく。ようするに最後の姿を最初に決めることである。その目標は高ければ高い方が良い」この言葉は、還暦を迎えようとする私にとって非常に刺激的で、勇気と魂を与えてくれました。

還暦からの5ヶ年計画
まず私は現時点で出来る限り高い目標を作り描きました。そしてこれを実現させるために着手したのは65歳までの5ヶ年計画です。この5ヶ年で会社の売上を幾らにしたいか、そして経常利益は幾らにしたいか。そのためにはどの部門を伸ばし、また何を新たに育てるか。そして、そのための資金や人材はどれくらい必要か。このようなことを年度ごとに一つ一つ記していき、目標の数値化と時間軸を作り明確にしていきました。
不思議なことに目標だけを見ていると、とても不可能だと感じていたことが、その目標を5で割って1年ごとに積み重ねていくと出来るかも知れないと思い出したことです。
そこでスタッフ一人一人に私の想いを伝えていきました。スタッフ全員がそれぞれの考えで、5ヶ年で目標を達成するためには何が必要かを考え始めました。
今年の3月末に会社全体で5ヶ年計画の達成のための方針発表会を行い、熱い8時間にわたる討議が行われ、8時間でも時間が足りなかったくらい白熱した方針発表会でした。
現在私逹はその方向に向かい進んでおります。今始まったばかりですが、やはり明確な目標設定がスタッフ全員と共有出来れば、いかなる事態がおきても迷いなくその目標に突き進むことが出来ることは良かったと思っております。
まだ5ヶ年計画は始まったばかりですが、今後はエッセイを通じてご報告させて頂きます。

私も還暦を迎えましたが、また新たな決意で社業に専念いたします。皆様方のご健闘をお祈りいたします。