異業種からの成功事例

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七洋には、未経験の方でも菓子店・パン店を開業できるノウハウがあります。
異業種からの開業にも数多くお手伝いさせていただきました。

チーズガーデン(株式会社 庫や)様は、特に大成功された事例です。
ご参考にインタビュー記事をご覧ください。

チーズガーデン

株式会社 庫や 会長 手塚 清 様

那須高原・五峰館で銘菓「御用邸チーズケーキ」を作り上げ、年間売上げは21億円を超える。菓子作りは素人でありながら、あえてお菓子業界に自らの生き様を探し求め、人との出会いの大切さを学び続ける。チーズケーキにとどまらず、栃木県産のリンゴにとことんこだわった菓子作りや、カフェの運営にも乗り出し、そのすべてに成功をおさめている。

株式会社庫や WEBサイト:http://cheesegarden.jp

御用邸チーズケーキの成功

内山 「御用邸チーズケーキ」はとどまる事を知らない勢いで売り上げを伸ばしていらっしゃるようで、本当に素晴らしいです。

手塚 ありがとうございます。何とか那須に銘菓を育てたいと言う私のビジョンがようやく実現しました。
15年前の七洋さんとの最初の出会いを思い出します。

さらに新工場を設立

内山 もう15年になりますか。

手塚 そうですね、早いものです。おかげさまで業績も順調です。販売拠点を増やしたこともあり前年度と比べて6億以上売り上げが伸びました。

そうなってくると生産が間に合わない。そこで、新工場を設立して生産数の向上、品質の向上はもちろん、食の安全・安心を追及し衛生面でも最新の注意を払って製造できる環境をととのえました。

「お菓子屋」ほど、いい仕事はない

手塚 お菓子を食べるとみんなニコニコしますよね。お菓子を食べた時の笑顔っていいですよね。うちの会社の理念とスローガンが「すべては笑顔のために」なんです。
お菓子を通してお客様に喜んでいただく。笑顔をいただく。お菓子を通して人の役に立つ、また、社会の役に立つ。お菓子屋さんほどいい仕事はないと思います。商材としてまたとないテーマですね。

内山 その通りですね。五峰館にはお客様も社員の方もみなさん笑顔がいっぱいです。鶏卵業者の方をはじめ、異業種から参入されお菓子屋さんを始められた方はみなさん、そうおっしゃいます。

死ぬまで戦うのが経営です

内山 しかし、最初からうまく行ったわけではありませんでしたね。

手塚 はい、もちろんです。
人の問題、資金の問題、時間の問題、問題はいつだって山積みでした。今もそうです。私が船長だとしたら、嵐は来るし、高波も来るし、暗闇を進んでいたら、いきなり座礁する。不景気だからと言って「ああ、もうだめだ。」なんて言っている暇はどこにもなく、もう舵を切りまくって切りまくって、どうにかこうにか船をこすってでも切り抜け、水が入って来たらくみ出しながら少しでも前進する。その繰り返しが経営するということであり、死ぬまで戦うのです。

最後の一秒まで諦めない

内山 そうですね。私は小学校、中学、高校、大学とずっと柔道をやりました。試合が終わる最後の一秒まで絶対に諦めないで、格好なんかどうでもいい、もうがいて、あがいて、必死に力を振り絞って戦いました。あれ以上はどうやっても力は出なかったと今振り返ってもそう思えるくらい必死でした。お菓子屋さんとお話していて、やたらにその時のシーンを思い出すのです。お菓子屋さんの経営も皆さん真剣なんだ、必死なんだと感じるからです。ですから私達の提案もそれを超えるくらい必死でやらなければなりません。ですから、現場を回り一生懸命勉強します。そして、常に挑戦します。

素人が始めてここまでやれた

手塚 そのことはよくわかります。お菓子に関してはまったく素人の私たちがここまで成功できたのは、七洋さんの菓子店経営のノウハウももちろんのこと、同じ土俵の上に立ってしっかりと私たちと四つに組んでもらえたこと。
そして、同じ目線で私達の店を見てもらえたからこそです。本当に重要なお手伝いをしていただきました。ありがとうございました。この出会いに感謝しています。
激しい戦いの中、同士に巡り合えた思いでした。本当に良いご縁をいただきました。

七洋さんとの出会いは「必然的偶然」です。

手塚 最近、確信を持っていることがあります。私ども「庫や」と七洋製作所さんにご縁があったことは、何も偶然なことではなく、これは必然的なものであったと。どの会社も企業である限りは利益を追求することは使命なのですが、それでも、その中に「損得」では動かないものを持っていることが大切なことだと思うのです。
私が七洋さんに感じているのは「損得」ではなく「善悪」で動いていることをみんなと分かち合っている状態です。みんなと言うのは、オーブンメーカーである自分たちはもちろん、お菓子屋さん、そして、ご来店いただくお客様にまで、そういう関係性を常に持とうしている。私どももまったく同じです。
「すべては笑顔のために」と言う弊社のスローガンもそのことを語っています。そういう志のもとに挑戦を続けて行けば、そして、強い思いがあれば物事は絶対に動く。このような共通の志が両者を引き合わせてくれたのだと思います。

焼成レベルをとことん追求しました。

内山 ありがとうございます。私どもの「南蛮窯バッケン」も今でこそ業界ナンバーワンオーブンとしてのご信頼をいただいておりますが、初期のころはなかなか思うようには売れませんでした。社長のおっしゃるように損得で動いておりましたら、どの菓子店も相手にしてくれなかったと思います。私たちは、ただ、「美味しい菓子が焼けるオーブン」と言うことだけを追求してきました。
そうした過程の中に、たくさんのパティシエの方や職人の方に関わっていただきました。オーブンをお使いいただく中から、私どもでは気付かない改善点をご指導いただきながら、一緒に「美味しい菓子が焼けるオーブン」を極めることによって品質信頼ともに今のポジションを掴むことが出来ました。

手塚 そう言うことだと思います。経営者ですから会社を守って行くのが使命なのですが、それだけではいけない。
七洋さんにご紹介いただく菓子店のオーナーの方はみなさんそれぞれに味のある人間くさい方たちがほんとうに多いですね。
そして、相手に対する尊敬を持ちながら言えないようなことでも言える関係が七洋さんとの間に出来上がっています。
お互いの精神論と方法論がちゃんとバランスがとれている。
気持ちだけが目いっぱい入っているけれど、方法論が違っているとか、やっていることはいいんだけれど、気持ちが入っていないとか、そう言うことが全くありません。

内山 ありがとうございます。私どもは、お客さんに対していつも真剣勝負いたしております。
菓子店の場合、引き継いでいく家業としておやりになっている方も多いので、ビジネスの話をしながら、大げさな話ですが一家の生き死にの話にまでなることもあります。
そう言う状況で、どれだけ私たちがお役に立って行くかが、メーカーとしての真価だといつも思っています。

菓子業界の中で成功を
どうやって勝ち取っていくか・・・

手塚 そうそう、七洋さんには、そうした、メーカーとしての生き様のようなものをはっきりと感じるんです。だから、きっと私たちの真剣な生き様を感じてくれるだろうって思ったのです。
そして、私たちが少しずつステップアップして行くプロセスの中に、七洋さんがどれだけ重要なお手伝いをしてくれるか期待しました。そして、今ではともに一時代を生きている、そして、戦っていると思うのです。

さらにさらに強い信頼関係を結んで。お菓子は全くのど素人の私がですよ、一つの出会いでここまで来ることができる。これが縁なのですね。味のある人生です。
そういう縁を大切にして厳しい菓子業界の中で成功を勝ち取って行きたいと思います。

材・ライティング

七洋製作所 専務取締役
内山 毅一(うちやま たけかず)

七洋製作所が製造する製菓用オーブン「南蛮窯バッケン」は、固定窯では日本一の品質と信頼そして販売量を誇る。
現場のパティシエや和菓子職人の一人一人との深いコミュニケーションを大切にし、その中から製品をつくり革新を続けてきた努力が今の七洋製作所を支える。
2006年、2007年とグッドデザイン賞を連続受賞。2009年10月には、ドイツ・デュッセルドルフで開催された世界最大の製菓見本市(IBA展)に「南蛮窯バッケン・フルオープンタイプ」を出展し外国人パティシエの度肝を抜いた。

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