エコ・バッケン

焼成能力はそのままに、
節電を手に入れた。

「アイドリングカットシステム」と
「ECOスイッチ」が実現するECO焼成

朝から晩まで、ずっと焼成を続けるオーブンのフル稼働状態が続く場合は、お菓子の焼成に電力の無駄はありません。しかし、少しでも菓子を焼かないアイドリング時間がある場合、オーブンは次の焼成に合わせて設定された炉内温度を守るために、こまめに火入れをします。何も焼いていないのに火が入るわけですから、何の生産性もなくロスと言わざるを得ません。 ECOバッケンは、この火入れの回数を減らし、火入れに使う火力を極軟を使うことにより大きく消費電力をカットする「アイドリングカットシステム」を搭載しました。
また、「ECOスイッチ」の切り替えによって、荒火、軟火、極軟の火の効率的な使い分けができ、2段の基本電力で3段、 3段の基本電力で4段が使えます。電力はそのままに、炉をもう一口手に入れることができるのです。

「ECOシステム」が基本電気料金の
約30%削減を実現。(当社比)【特許出願中】

エコ・バッケンはオーブンの状態を常に監視、調整し「基本電力」を削減します。お菓子を焼成する際に、常に全段、「荒火」を使用されているお客様は少ないのが実情です。「荒火」は、もちろん、その窯の100%出力の火力であり、「軟火」や「極軟」は、火力の割合を落としています。
エコ・バッケンでは、そのことに着目し、「荒火」の使用制限を用い、「軟火」や「極軟」で焼成されている状態をオーブンが常に監視し、火力バランスを集中調整することで、当社現行型に比べて、基本電力の30%削減を可能と致しました。
もちろん「荒火」が全く使えなくなると言う事ではなく、「荒火」を使用される場合、他の段での使用を控える必要があるということです。
※バッケン2枚差し3段の場合、従来のバッケンの基本電力は15.2kwですが、エコ・バッケンは10.6kwと、約30%の削減となります。(当社比)

菓子を焼かない時間の電力カットができる
「アイドリングカットシステム」

オーブン1段あたり、9%の消費電力を抑えます。

ECOバッケンでアイドリングカット運転を行い、通常のバッケンとの消費電力量を比べてみました。テストはフランス天板2枚差しのオーブン1段あたりで行い、1時間あたり0.0675kwの差が生じました。この結果はECOバッケンが通常のバッケンに比べて約9%の消費電力を抑えている計算になります。

火が入る回数と時間を極めて短くし
「極軟」で炉内温度コントロール

菓子を焼き上げた後時間が経っても、次に菓子が窯に入る時には、すぐに設定温度で焼成が開始できなくてはなりません。このため、オーブンは菓子を焼いていないアイドリング時にも炉内温度を下げないように定期的に火を入れて温度を保ちます。
アイドリング時には、炉内温度が設定よりも2℃下がれば火を入れて温度回復しますが、ECOバッケンは10℃下がってやっと火を入れます。これは密閉性が良いために温度が下がりにくく、10℃下がっていても火を入れればすぐに回復するからです。これによって、アイドリング時に火が入る回数と時間を極めて短くして電力カットします。
さらに、今まで「軟火」で焼成した後には、同じ「軟火」で火を入れていたものを、「極軟」にすることで、消費電力を抑え、アイドリング時の消費電力を大幅に抑えます。
これが、ECOバッケンの「アイドリングカットシステム」です。

通常運転とアイドリングカット運転は
エコスイッチひとつで切りかえられます。

菓子を焼かない時間が続く場合には、アイドリングカットシステムを使用し、忙しくオーブンを使う時にはスイッチひとつで通常運転にかえることができます。生産の状況にあわせて柔軟に対応できます。

「ECOタイマー」が深夜電力を有効利用。
(各地域の電力会社により異なる場合があります)

通常運転とアイドリングカット運転はオーブンの立ち上げを深夜電力で行う。

「ECOバッケン」は朝のオーブン使用開始時間を入力するだけで、ゆっくりと火力を抑えて自動的に立ち上げを開始します。
設定時間までに必要な時間と必要電力を計算し、電力料金の安い深夜電力を使用して効率的に立ち上げます。
これにより電力料金を削減し、無駄を省きます。

「ECO運転」の可視化。

「ECO表示」により節電の意識を高めます。

ECO動作時間の表示により、どれくらい電力を削減したかが数字で確認できます。これにより、作業スタッフの節電に対する意識も高まり、扉の開閉などムダな動きをあらためるきっかけになります。

作業ロスをカットする基本機能

バッケンの高い密閉性は、節電に加え、時間も人も効率化できる。

  • 芯温センサー(実用新案特許)

    芯温焼成とは

    商品の焼成の焼成には、生地の焼き上がり温度があり、この焼けるタイミングをつかみとることが技術と経験による“職人の勘”とされてきました。芯温センサーにより生地の中心温度を測ることにより最適な焼き上がりを知ることができます。そして、これをデーター化しコンピューター管理することにより誰もが均一に焼成できるのです。

    手離れによる作業の効率化

    芯温焼成は、温度の管理だけではありません。コンピューターが生地の状態を判断し、上火、下火の温度調整を行い、空気を抜くダンパーも自動で開閉し炉内をコントロールします。これによりスタッフの作業ロスなく、オーブンを中心に常に効率的な動きができます。

  • 菓子コード

    50種類の菓子焼成データーを記憶し自動焼成

    「菓子コード」は50種類の菓子焼成データーを記憶します。1種類ごとに9つのステップを記憶し、工程の進行にともなう焼成時間、焼成温度(上火・下火)、火力(荒火・軟火・極軟)、ダンパーの開閉(自然排気・強制排気)などの細部にわたり正確に記憶し自動で焼成します。オーブンを見るスタッフが必要なく他の仕事ができます。表示もわかりやすく、作業動作も速やかになります。

    菓子コードの選択はタッチパネルで菓子名のキーを押すだけです。一瞬で確認でき、まちがえることはありません。

  • オートダンパー

    炉内の圧力調整も自動で行います

    気密性の高い炉内が最適な菓子もあれば、それとは反対に、クッキーなどをサクッと仕上げるために炉内の息抜きが必要な菓子もあります。この炉内の圧力調整も工程にそって全自動で行います。

  • 上火のブロックコントロール

    均一な炉内条件を整え安定した焼成を行います。

    通常のオーブンは使い込むに従ってオーブンの癖が出てきます。扉のあまさや水平のとり方によってムラ火が起きます。このため、焼成中に扉を開けて、天板を回しているシーンを良く見ます。バッケンはオーブン内のどの位置に置いても同じ焼成が得られるように、上火を4つのブロックに分け、均一な炉内条件を整え、安定した焼成を行います。いちいち焼き色をチェックしたり、天板の位置をかえたりする手間がまったくありません。このように、一度オーブンにお菓子が入ったら、いっさい手を触れることなく焼成を待つだけです。

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