Vol.48
新年あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年も宜しくお願い申し上げます。
見る前に跳べ
私の人生の原点は全て、この言葉から始まりました。「考えすぎる前に動け、行動しろ」と自分を鼓舞してきた大切な言葉です。
先日、ある経営者の方にこの話をした時、こういう話をされました。「私は行動する前に想像し悩んで、実際に行動に移せないことが多々あります。そうすると何も起こらない。状況が悪くなることはあっても、 良くなることは無かったように思います」
人は考えすぎると動けなくなります。立ちはだかる大きな壁に対して、何も動かないと状況はどんどん悪くなっていく。たとえその時、考えて考え抜いて解決策を思いついたとしても、それが正解かどうかは分かりません。その時点に少しでも早く、最善と思う行動に出るしかないのです。机上で考え込むのでは無く、まずやってみる。上手くいくこともあれば、いかないとこもある。一番大切なことは『悪かったところをしっかりと検証し改善していく』ことなのです。あきらめずに、『改善と実行を繰り返す』こと。そして完成形へと近づける。物事に完璧はほとんどないですが、『完璧を目指し続ける気持ち』こそが、「見る前に跳べ」の精神です。ノープレイノーエラーの気持ちでは、このコロナの時代は生き残れないと思いますし、困難を克服できないと考えております。
新年のミニ展
毎年例年であれば、新年のミニ展を全国で開催いたします。しかしコロナ禍その様な会は開くことができません。そこで七洋は「見る前に跳べ」の精神で『オンラインミニ展』を昨年の6月から開催しておりました。最初はしどろもどろではありましたが、回を重ねるごとに磨かれてきたと思っております。そして、新年のオンラインミニ展を開催することにいたしました。テーマは「コロナ禍でもぐんぐん伸び続けているお店」です。
本文で詳しくご紹介いたしておりますが、私も長いお付き合いのある外内様は「洋菓子専門店がいかにあるべきか」の、一つの道しるべとなる方だと思っております。私が注目いたしましたのは、6年前まで年商9千万だったお店が、外内様が共同経営者になられ采配をされ6年間で年商3億を達成されました。このコロナ禍も含め73ヵ月連続で売上が昨対比を上回り続けておられる状況です。厨房の製造スタッフは11名で、そのうち10名が女性という点、尚且つ週休2日や長時間労働の削減により、従業員の定着率がすこぶる良い。この様なことがなぜできるのか。その考えやコンセプトを分かり易く話していただきました。オンライン講習会としては長めの120分を超える講習会になりますが、かなりのご参考になる会になるのではと思っております。是非オンラインではございますが、新年のミニ展にご参加されたと思ってお時間を作って頂ければと思っております。
ピンチはチャンス
不況に遭遇したとき、従業員が結束して努力をすることによって、ひとつの「節」がつくられていきます。それは、竹の節のようなものです。好況のままススッと成長をしていけば、単調な成長となっていきますが、不況のたびに全従業員が結束し、ひとつになって頑張ることによって、次の飛躍の足がかりとなる「節」がつくられていくのです。
「節」が多いほどしなやかで強く、折れない竹になります。企業やお店も「節」によってたくましく、立派になっていくのだと考えるべきです。
亡き父の時代から多くの節や試行錯誤を繰り返して誕生いたしました「スーパーバッケン」は、一つの炉内で下火が上火の影響を受けない究極のオーブンとして完成いたしました。この画期的なオーブンは今後の人手不足の菓子業界に非常に大きく貢献できるものと確信いたしております。是非、大阪で開催されますモバックショウでご覧くださいませ。皆様方のご来場を心よりお待ちいたしております。
(このブログはNANBANプレス63号に掲載されたコラムを再編集したものです。)