Vol.8
需要を創造する

今から50年位前は、日本中が甘いものに飢えていた時代で、甘いものであれば売れた時代でありました。洋菓子もバタークリームの時代から、生クリームの時代へと進んでいき、初めて口にした生クリームケーキの美味しさの感動は、今でも忘れられません。ケーキが飛ぶように売れた時代でもありました。 やがて時代が過ぎ、ギフトは和菓子、生ものは洋菓子といった形から、洋菓子店のギフト戦略(焼き菓子販売)が始まりました。生でお客様を集客して、焼き菓子(ギフト)を買っていただく、このコンビネーションにより洋菓子店の売上げも上昇して行きました。又最近では、焼き菓子と生との間にある半生商品の確立も重要になってきました。

菓子がもつ底力

嗜好や商品構成は、刻々と時代とともに変化していきますが、お菓子の持つ力は、時代がどう変化していっても「最低限の人としての心のゆとり」であることは間違いありません。今の時代、お母さんが子供にシュークリームを買えなくなるとしたら、戦争が起こった状況以外に考えられません。 戦争が終わり平和になれば、まず一番に我が子にシュークリームを食べさせてあげたい、お菓子の役割はそういうものだと思います。しかし今迄に無い不景気や、少子高齢化の時代を向かえ、こういった時代背景の中の変化に対応するということは、どういうことなんだろうかと考えて見ますと、極論、自分自身で新しい市場を作り上げること以外に、方法は無い気がいたします。

新しい需要を作る

「需要の創造」この言葉は、私の大好きな言葉です。
永谷園のお茶づけのり、日本人なら知らない人はいない有名な商品です。出張で疲れきってホテルに帰り、明朝早く出発しますから、朝食をとる時間がありません。明朝は暖かいご飯が食べたいなと、無理を承知でコンビニに入りました。コンビニの見慣れた棚を見ていくと、プラッチックのどんぶりの形をした永谷園のお茶づけがありました。明朝お湯を沸かし、ふたを開けるとお米をたいた状態で見事にパッケージしてあり、お湯をかけ、お茶づけの素をかけて食べると、まったく自宅で食べるお茶漬けと同じ味を楽しむ事ができました。 よーく考えて見ますと、永谷園はお茶漬けの素を売る為に、冷蔵庫に入れなくてもお湯をかけるだけでお米になる技術と容器を開発して、そこにお茶漬けの素とジョイントしたわけです。ホテルの一室で私がお茶漬けを食べている姿を想像してください、寂しそうに見えるかもしれませんが、私の心の中は嬉しくなるような発見でした。お茶漬けの素を売る為に、ここまでの事を考えたのか、 まさに「需要の創造」とはこのことだと思いました。

スタッフセブンの始まり

スタッフセブンとは、我社が長年培ってきました繁盛提案を、お客様に明確にお伝えしていく新しい活動です。店作りから、商品開発などトータルの店舗提案を目指しております。その為に福岡にショールームを作り、実際のモデル店舗を作っております。我社の営業マンが、全国を歩きながら知恵を出し合い、搾り出した店作りを、是非一度ご覧下さいませ。スタッフセブンについては気軽に当社営業マンにお問い合わせください。 全国を歩きながら、色々な経営者の方々と話していく中で感じることは、「お客様が何で、お店に来てくれたのか」まさに、単純明快にこのシンプルな疑問を、オーナーであり、スタッフが真剣に考え続けることが大切な事と、お客様の期待を裏切らない商品開発と、ホスピタリティーではないでしょうか。

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