
東京都葛飾区
お菓子屋 ビスキュイ
電話 03-5668-8870
- 増設した焼き菓子工房
- 55種類以上のプチガトーケース
- 30台は常時並んでいるアントルメ
圧倒的な多品種のお菓子がさらに生産性を高めて、成長し続けるビスキュイ様。2014年10月のリニューアルを取材いたしました。
創業時期から現在まで
1996年12月に現在のお店から50mほど離れたテナントで開業いたしました。テナント店舗で7年10ヶ月間頑張って自社で土地を購入し店舗を建てて移転しました。6年前にはカフェスペースと製造スペースの増設を行い、この度移転後10年を迎え、店舗の拡張と焼き菓子工房の増設等を行いました。
商品アイテムがとても豊富ですが、どのくらいのアイテムをお持ちですか?
生菓子はショーケースに常に55アイテム以上、アントルメも30台以上、焼き菓子アイテムは80アイテム以上あると思います。メインの主軸ギフトはまだまだ成長段階ですが、今回のリニューアルでは冷凍商品コーナーも増設して、時代・季節に応じて夏はゼリーやアイスクリームも製造し、冬にはチョコレートのアイテムでも50種類近くの商品を出しております。まだまだたくさんの商品を作りたいと思っております。
お菓子作りの工夫は?
(生産性向上・鮮度アップ・お客様へのサービスなど)
商品アイテムが多いので、スタッフには仕事を行う上で作業にスピードを求め、日々話し合いながら行っております。現在、製造の社員20名、販売社員12名、アルバイト・パート9名と協力し合いここまで来ました。スタッフのみんなにもとても感謝しています。10周年の時にはスタッフ一同からの植樹をお店にも頂き、ビスキュイのお菓子やお店を大切に思ってくれています。
お菓子作りの信念は
(常に心がけていること)
一番に「鮮度」を追及します。出来る限り、作り立ての一番おいしい状態でお客様へ届けたいと考えています。クッキーのアーモンドプードルはその日に使う分だけを自分の所で挽いた物を使用して風味を生かして焼成まで行うことなども工夫しております。
- わくわくする平台の焼き菓子
- スチームラックZENでシュトーレンを焼成
- 人気のシュトーレン
- 新しく導入したSRZ-10Eと菊地統括チーフ
七洋のオーブンとの出会いと歴史
自分でお店を持つときには「バッケン」を使ってみたいと強く思っていたので、開業時に少し無理をしましたが、欲しかったバッケンを導入したのが七洋さんとのきっかけです。
その後は、テナント店舗で営業している際にはオーブンを3段タイプから4段タイプへ入れ替えました。移転後は5年前のリニューアル時にカステラも作りたかったので「ナンバン」タイプも導入し、この度のリニューアルで「スチームラックZEN」を導入しました。
「スチームラックZEN」の導入により、更に生産性の向上ができたと思います。多品種をより鮮度良く生産するためには、設備強化が現在のお菓子屋さんにはとても重要だと考えています。今後も機械をうまく使用しながら独自の商品開発に努めていきたいと思います。
規導入のスチームラックZEN10枚差しについて
期待通りの良いオーブンです。炉内が回転することにより、ムラがなく焼成できます。差し替えの作業が無いので手離れと作業効率は格段に上がりました。スチームを使用しての焼成は現在、クリスマスでのシュトーレンを焼成しております。
スチームを10%かけながら焼成して生地の浮きを調整しながら焼成しております。スチームをオーブンに充満させながら、ラックの回転もする事によりスチームのムラもなく均一に生地が焼成できる点などはZENの大きな特徴です。夏にはゼリーの殺菌などでの活躍も期待しています。毎年3万個以上のゼリーを生産していますので殺菌作業も一苦労でした。
リニューアルからまだ日が浅いので試していきたい商品は沢山あります。商品アイテムが多い当店では生産性をより効率よくお菓子を作るための機械としてとても武器になります。
これからのビジョンは?
現在、リニューアル後の増設した店舗での目的の一つは、焼き菓子比率の売上アップでした。焼き菓子ギフトスペースを増強したことによりお客様への商品アピールは今まで以上に出来るようになりました。季節に合わせたメイン商品を入れ替えながら販売していますのでお客様へ忘れられてしまうアイテムもありましたが……店舗の拡張でリニューアル後は、現在のところ15%ほどの売上アップが見込めそうです。焼き菓子を中心にもっとたくさんのお客様へ販売できるよう努めていきます。
取材後記

取材
編集者
(株)七洋製作所 東京支店 営業課長
高橋 宏之