
千葉県銚子市
ルノワ
電話 0479-33-0876
- リニューアル前の店内
渡辺 鴫立亭(神奈川県)から始まり、寿司店、割烹、フランス料理、イタリア料理を計3年修行後、私の父が経営する和菓子店ルノワに戻る。
そもそもルノワは和菓子が中心で、自分の中では和菓子を見て育っていたので、洋菓子から修行を始めた。
また、食業界のすべてを肌で感じ、そこから洋菓子を極めてみたかった。
戻ってから1年、ルノワでやってみたものの、自分に何か足りないところが感じられ、今まで経験がない不動産の営業マンの仕事にいきなり飛び込んだ。
以前は、作り手の見方考え方であった立場から、買い手消費者側に立った物事で考えられるようになってきました。
その後、まだ何も出来ない私は、ふらりとフランスに渡りフランス(ピュグリィ)にある、ダニエルで研修を3ヶ月間やらせて頂く。
その店の売り場で、やんちゃしている子供が、親と一緒に笑顔でケーキを選んでいる姿を何度も見かけた。
日本であまり見かけない光景だったので、”こんなにお菓子には力があるんだ”、と単純に『すげぇ!』と感動した。
- スペインの地元新聞で賞賛される
- リニューアル後の店内。活気が出てくる!
その後日本に戻り、ルノワに戻る。それから6年間毎日20時間に及ぶ菓子作り、素材の研究に力を注いだ。
そんな時、外務省勤めの知人に、人数あわせのために出場して欲しいと依頼がありSRC(スペイン王室のスイーツの大会、アンデルシアで開催、参加者400名)に初参加。
お客さんの笑顔を貰いたい一心で、自分にムチ打ってやってきた6年間のご褒美なのか優勝してしまった。
その大会は、スピードと正確さが要求され、あなたはマギナだ(スペイン語でマシン)と評価されてしばらくスペイン5星ホテルのシェフパティシェを勤め、ルノワに戻る。
何度ルノワを出たり入ったりしたことか。その都度両親には迷惑をかけてきた。
今でも申し訳ないとつくづく思う。
スペインから戻った半年後に2号店をオープン。
その1年後に3号店をオープンさせていった。
2号店の店作りは、”お客様に来て貰うための店作りではない”と感じていた時に、ジャパンケーキショー会場にあった新型スルーエボリューションとRマルシェ台をみて取り憑かれた。
もともと、七洋さんの窯は3台使用しており、機能性質はすでに理解済みなので単純に”これ欲しい”と思い、2号店は、窯とマルシェ台を中心としたリニューアルに踏み切りました。
- リニューアル後、店内で五感をアピール
- Rマルシェで焼菓子の比率UP!
その結果、七洋さんのお陰で売上はリニューアル前の2倍!
焼き菓子の比率もグンと上がり助かっています。
3年前に、従業員の福利厚生のために、個人店を法人にし、社会保険、厚生年金、労災、雇用保険、週休2日に踏み切りました。
もちろん売上がないと、このようなことは出来ないので、今回の2号店のリニューアルは、本当に行なって良かったと思っております。
吉安 22年春には、4号店のオープンを検討していると取材中に聞きました。
実は、20年10月のジャパンケーキショー後に、4号店出店の中古車屋跡地を視察に同行しました。建物をスケルトンにした後の改装費、駐車場整備、家賃、厨房器具一式を考えるとリスクがあり大変危険な出店なので、2号店の死に場所をバッケンエボリューションと新型マルシェを導入し、重器提案でリニューアルし、売上を上げた後に4号店を考えるよう渡辺社長を説得しました。結果的には喜んで貰えたと思っています。
学生時代、スポーツにのめり込んでいた渡辺社長は『やれるんじゃない、やるんだ魂!』の精神です。これからもその気持ちを仕事にぶつけてさらなる飛躍を願って折ります。
取材後記

取材
(株)七洋製作所 営業次長
吉安 宏平