
神奈川県藤沢市
松月堂
電話 0466-22-3352
- 和菓子と洋菓子をバランスよくディスプレイ
内山 松月堂さまはご創業されてからどのくらいでしょうか。
佐藤(父) 創業が昭和13年ですから、もう72年目です。ずいぶんと長くやっています。
内山 ご主人が2代目で、修行を終えて実家へお帰りなったご子息様が3代目ということですね。ご子息のお帰りに合わせてリニューアルされましたが、それまではどのような商品構成でしたでしょうか。
佐藤(父) 和菓子が中心ですね。豆大福をベースにだいたい和菓子に絞っていました。
内山 リニューアルされたのはいつでしたでしょうか。
佐藤(父) 昨年の4月23日です。
- 人気を呼ぶ松月堂3代の焼き菓子
- リニューアル前の店舗
- リニューアル前の店内
内山 お店に入って来た途端、目に飛び込んできたのが「息子のソフトドーナッツ」、「おじいのマドレーヌ」そして、「おとうのどら焼き」と言うユニークなネーミングのお菓子たちですが、どうしてこのような名前が付けられているのでしょうか。
佐藤(子) 松月堂は爺ちゃんがはじめた菓子屋で、爺ちゃんの次に父がいて、そして私がいる。なんたって昭和13年がなければ松月堂は存在しないのです。それからずっとお爺とお父でやって来た。そう考えると爺ちゃんや父にちなんだお菓子を作ってお客様に売りたくなったのです。爺ちゃんの頃は和菓子も洋菓子もパンもやっていて、マドレーヌを出していたと父から聞いたので、じゃあ、爺ちゃんは「マドレーヌ」。そして、父はずっとずっとやって来た「どら焼き」。リニューアルオープンの時に売り出して、半年くらい経ってからその中に息子を入れてもらう形で、「焼きドーナッツ」を発売しました。これで「松月堂3代の焼き菓子」と言うコンセプトのお菓子が出来上がりました。
内山 素晴らしいですね。焼き菓子の持つあたたかさが心の中までしみ込んできますね。
佐藤(父) このように、家のつながりを大切に考えてくれることがとてもうれしいですね。そのつながりを思う結果としてお菓子が生まれたことは、素晴らしいことですし、ありがたいことです。
- バッケンは松月堂様の武器
内山 私どものバッケンはいかがですか。
佐藤(子) 洋菓子の修業先でバッケンもZENも使わせてもらっていましたから、気密性の良さやムラ火がないことは知っていました。自分でやる時にはぜひ導入したいと思っていました。しかし、このオーブンの本当の良さを知ったのは、バッケンを入れて店をはじめてからです。焼き菓子の焼成をパートさんに任せた時に、焼き加減で迷うことが無いのです。入れたら17分で出してって確信を持って言えるんです。パートさんはもちろん菓子については全くの素人ですが、ドーナッツ焼いて、プリン焼いて、クッキー焼いて、何でもオーブンものはやってもらえるのです。和菓子を含めてこれだけの品数を全部少ない人数でやっていますから、「少しは仕入れているのでしょう。」とよく言われます。これもバッケンの手離れのよさが可能にしてくれました。バッケンは凄い武器ですね。
- 店内に入るとまず目が行ってしまうマルシェ台
内山 ありがとうございます。リニューアルオープンに合わせて私どものマルシェ台もご導入していただきましたが、いかがでしょうか。
佐藤(子) 「おじいのマドレーヌ」、「おとうのどら焼き」、「息子のソフトドーナッツ」をお店のメインにしたかったので、「これがうちのメインですよ」ってすぐにわかってもらえるようにマルシェ台に置きました。お客様も入ってこられたら一番にあのマルシェに目が行って、ほとんどのお客様が引き込まれるようにあの3つのお菓子を買って行かれます。マルシェ台の下のスペースにはデイスプレイもいいと思いますが、イベントの時以外はマドレーヌとソフトドーナッツの箱詰めを積んで置いて販売スペースにしています。すぐに箱でレジへ持っていける気軽さが好評でよく出ています。最初は力を入れて売って行こうと父と意気込んでいましたが、もうお菓子がひとり歩きしています。
内山 バッケンやマルシェ台の活躍をお伺いして、うれしい限りです。これからもご繁盛を期待いたしております。ありがとうございました。
取材後記

取材
(株)七洋製作所 専務取締役
内山 毅一