
大阪府豊中市
有限会社 ムッシュマキノ
電話 06-6841-7640(向丘本店)
URL:http://www.m-makino.com/
- 広く、ゆっくりとできるカフェ
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いつ菓 どこ菓で出逢えますよう…。と願い
の込められた「いつ菓」と「どこ菓」
- 迫力ある生ケーキがずらり
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半生菓子。
つい全部買いたくなるようなネーミング
百貨店・ラボについて
今までバレンタインなど短期間の百貨店催事出店はありましたが、常設で入るのは初めてです。過去にも何度も百貨店様よりお話をいただきましたが、全てお断りしておりました。今回もそのつもりではいたのですが、この変化の時代にこれまでと同じことでは決してよくないと思い、私、そしてスタッフ皆で変わっていき、挑戦することにより、今まで見えてこない、見えなかったコト・モノに気付き、これからのヒントを得るために出店を決意。もちろん人の問題や本店・カフェでの様々な変更はありますが、是を機に、ラボで生産力・瞬発力をあげていく体制つくりを先行投資しました。
忙しくなってから考えているとチャンスを逃しますし、お客様のニーズにお答えすることもできなくなってしまいます。行動に移すことで同時にたくさんのことを考えることもできました。百貨店でのブランド名「青の記憶」としての新商品開発も日々試行錯誤しました。本店やカフェでも生中心(200円後半から300円台中心のリーズナブルな商品が50種類)ではありますが、今回、遠方へも送ることが出来る焼き菓子ギフト(大阪での土産物として)に力を注いでいます。
テーマ
独立した時から変わりはありませんが、お客様が感じる満足の追及がテーマです。時代はどんどん遷り変わる。人は日々、進化している。だからこそ、永遠のテーマなのです。
私は店作りの中でのポイントは、五感をいかにお客様に感じていただけるか考えています。
視覚、嗅覚、味覚、触感、聴覚。そして、その五感が生み出す、人の記憶に留まり、美味しいお菓子を求める感覚である、脳覚。その脳覚を感じていただくためには、ただおいしいものを作って並べるだけではいけませんし、それでは売れていかない。期待通りではなく、期待以上のものでご提供していく。感動されるためには自己満足商品ではなく、売り筋と売れ筋商品を明確化し、お客様に喜んでいただく場所つくりが大切だといつも思います。時代が遷り変わり、人が進化していく以上、本店でも変化が必要です。お客様におしゃれな店とかではなく、ムッシュマキノはいい店と言ってもらえるような店を目指しています。
- 焼き菓子ギフトケースで大阪土産としてアピール
- 厨房からも笑顔で「いらっしゃいませ」
- 店に入ると、たくさんのお菓子とスタッフでお出迎え
- 本店、笑顔が素敵な製造スタッフの皆様
- ラボにはバッケン4枚差3段導入
ムッシュマキノ誕生から
10数年と駆け足で走ってきました。そんな中、伝えたくても、なかなか伝わらなかったことも多くあります。例えば、私は菓子作りに最も大事なことの一つである「焼き」を、スタッフにも伝えたいと思っています。言葉ではなく、実際の感覚でスタッフにわかってもらうために、七洋さんには申し訳と思いましたが、カフェには他社のオーブンをいれたのです。
その結果として、シューやスポンジで言うと焼成して時間がたつにつれ、その差が歴然と出ていることを伝えることが出来ました。やはり、バッケンは火のあたり方が柔らかいし、浮きやしとり感が全く違います。バッケンをいかに使い、どのように商品を発展していくかがポイントです。目指している「うまいお菓子」を作るためには欠かせない窯です。今回のラボには、本店同様、バッケンを入れてもらいました。これは、ムッシュマキノとして、お客様の満足を追求するための1つのアクションなのです。
原点に振り返ることで、新たな発見や目標もあります。これからも本店を中心に、スタッフが働きやすい環境作りとお客様に感動されるお店作りに力を注いでいきます。
倉掛 本店・カフェさらにラボを作られ新体制で日々お忙しくされている中、取材に応じていただきありがとうございました。お店に入ると、ヴァンドゥースによる明るい笑顔でお出迎え。厨房からも大きな声で「いらっしゃいませ」と気持ちよく感じ、正面には迫力のある生ケーキがずらりと並んでいます。店全体で心のこもったサービスが提供されておられているからこそ、あれもこれも商品を買いたくなります。これはムッシュがおっしゃいますお客様に楽しんでいただくお店作りの一環だと思います。ムッシュマキノ様が更に進化し続けていくためにも、これからもお手伝いさせていただきます。ありがとうございました。
取材後記

取材
七洋製作所 大阪支店 営業
倉掛 智弘