茨城県守谷市
サンタムール
電話 0297-47-0030
今年の春で10年目を迎える、サンタムール様。
販売力アップと生産力アップに尽力され、常に進化し続けています。
サンタムール様と私どもには、忘れがたいひとつのエピソードがあります。清水社長は今から10年ほど前、開業準備に私どものオーブンを検討していただいているとき、『オーブンでの演出を効果的にアピールし、焼菓子販売に結び付ける為に、店作りに合わせてオーブンを作っていただきたい!』と強く要望されました。その時に作ったオーブンが私どもの販売させていただいたバッケンヨーロッパクラシックでした。
そして、この度の移転では、作業性と生産性をテーマに新しい提案をさせていただきました。
今回、移転をきっかけに更なる進化を目指され、『間口150cmタイプで縦差し3枚の4段』のバッケンを導入された、サンタムール様をご紹介いたします。
高橋 ズバリお聞きします。間口が狭くなったオーブンの印象はどうですか?
清水 一番に作業性がとても好い事です。
オーブンを増設するにあたり、まず第一に増産が目的ですから、オーブン1段あたりの枚数を増やして、一度になるべく多くの商品を焼成するため、今までの1段あたり2枚差しから4枚差しへ、または6枚差しへの移行を考えていました。しかし、生産性の点から見ると、4枚差し以上の大きなオーブンになると、差し替える手間なども増えて、思った以上の効率化が望めません。今回の縦に3枚入る4段タイプのオーブンは目に近い位置で確認できるため、今まで行っていた作業が同じようにできます。焼きの仕事をする中で2枚差しのオーブンと同じような作業をしながら、さらに効率を上げることができるのです。そして4段でありながら、女性でも踏み台を使わずに作業が出来る高さである事は大きなメリットです。
今までは上段のオーブンの出し入れを行うために踏み台を持ってきて作業をしていました。小さな作業の一つ一つの積み重ねが、1日の生産時間となるわけですから、踏み台一つ持ってくるという作業でも、重なれば大きな時間的ロスとなります。
そんなところも、生産性を良くする大きなメリットなんですよ。
高橋 口高が150cmになった事により、焼き上がりはどうでしょうか
清水 何の問題もありません。
スポンジからシュー生地・クッキー生地など何でも焼いています。また、現在当店の主力商品の1つでもあるロールケーキ生地の安定度は抜群です。
ムラもなく焼成後のもどり具合も安定しており、とても満足しています。
お店が大きくなったことにより製造能力も増えて、一つ、一つの作業も大きくなってきましたが、専門店としてよりお客様へ良い商品を提供していくことを常に大事に考えています。だからこそ、移転前のお店で行っていた『鮮度』ある商品作りが原点です。
小さな仕事の積み重ねが大きな信頼として、お客様の反応で帰ってきますのでこの体制でさらに強化できる、今回導入した縦3枚4段のオーブンはサンタムールにとっては重要な焼き場のアイテムとして活用しています。
これからもより良い店作りと商品作りに勤めていきます。
高橋 本日は有難うございました。新たなお店の発展に期待しております。
取材後記
私も清水社長様をはじめ奥様とは開業前からお付き合いさせて頂き、いつもお店での何か大きな動きがある時にはご相談いただき感謝しております。
開業時の工事現場で打ち合わせを行っていたときが懐かしく思います。あの時に清水社長の言われていた『お菓子作りとお店作りは同じぐらい大切なもの』と言われていた言葉がとても印象的でした。
サンタムール様がこれから先、どこまで進化していくのかがとても楽しみです。
取材
(株)七洋製作所 営業係長
高橋 宏之