「お菓子屋さんならではのパン」を
繋げていきたい。

長崎県佐世保市

さいかい堂

オーナーシェフ

永田 則之 様

長崎県佐世保市

さいかい堂

電話 0956-22-8391

さいかい堂様は1910年創業の老舗の洋菓子店で、現在2店舗経営されています。前号のナンバンプレスでご紹介した「パン オ パッション」をいち早く取り入れ、ソフトフランスを焼成販売されているお店です。

ソフトフランスが大盛況

竹内 ソフトフランスの反響はいかがですか?
永田 すごく良いです。味の評判も上々で、お客様ご自身でバターやジャムを塗ったり、シチューやカレーと合わせたりして、みなさん美味しかったと言ってもらえます。気に入ってプレゼント用にと買われる方も多いです。「ケーキと一緒にパンが買えるのは嬉しい」と喜ばれますね。
竹内 それは私どもとしても嬉しいです。ソフトフランスを取り入れられた目的をお聞かせ下さい。
永田 菓子だけではお客様に〝目新しさ〟を訴求するのが難しくなってきました。その時にソフトフランスを知って、是非やってみたいと思いました。来店頻度アップにも繋がりそうだと。
〝菓子屋のパン〟というのは新鮮さを表現しやすい。そのうえ、大きなソフトフランスはインパクトも凄い。お客様もみんな驚かれます。
ナンバンプレスで拝見したシモン平田社長の想いに感銘を受けたのも大きいですね。同じ職人として、その心を次世代に繋げたいと思いました。
竹内 ショーケースの上の大きなパンはとても目立ちますね!すごく丁寧に作られているのが分かります。
永田 「お菓子屋さんが作るパン」ということを大切にしています。良い材料を使って、丁寧に作る。もちろんパン屋さんも丁寧に作られているでしょうが、より繊細に、丁寧に仕上げる。上質なクリームや餡は、菓子店の強みでしょうね。
竹内 ネーミングの「佐世保フレンチソフト マザーシップ」もいいですね。
永田 佐世保は軍艦の街・空母の街ですので、佐世保の名物になってほしいとの想いを込めました。

フルーツが美しい要冷蔵サンド

竹内 ショーケース内のソフトフランスを使ったサンド類は目新しさを感じますね。
これだけ果物が美しく盛られたフルーツサンドは、お菓子屋さんならではです。あんバターサンドの美味しさも、さすが老舗和菓子店からの歴史を感じます。
現在の製造や販売の状況を教えてください。
永田 バッケン2枚差し3段で、1日16本から24本焼いています。本当はもっと増やしたいところですが、焼菓子に影響があるのでこれで抑えています。もっと焼けたらまだ売れますね。
値上げしても良いと思うのですがコロナウィルスの情勢もあり、地域の皆様を応援する想いで1本800円にて販売しています。サンド類は、あんバターとフルーツ、いちごの3種で1個300円。毎日、各10個ずつ売り切れています。

竹内 パン用ミックス粉「パン オ パッション」はいかがですか?
永田 とても使いやすいです。パンに慣れていない私でも簡単に美味しいパンが焼けるので、助かりますね。
竹内 良かったです。お店はコロナによる影響はありますか?
永田 大変な状況ですが、売上は伸びています。ソフトフランスも貢献してくれています。こんな社会情勢になるとは夢にも思いませんでしたが、パンに挑戦していて本当に良かったと思います。
竹内 本当にそうですね。他にコロナ対策はされていますか?
永田 ソーシャルディスタンスのポスターや飛沫を防ぐシート、アルコールの設置などをしています。
それと、売上の減った花屋さんを応援しようと、誕生日ケーキにお花一輪のプレゼントも始めました。お客様からも「癒しをありがとう」「さすがですね」と言われます。デリバリーや通販も始めました。
営業時間も2時間短縮しました。最初は売上が下がりましたが、今は回復できています。働き方改革推進の意味でも良かったです。

オリジナルシュー冷凍生地

竹内 今回、シューも七洋の冷凍生地を採用していただきました。
永田 うちの配合でOEM製造していただいていますが、とても良いです。仕込みの手間が無くなった分、他に手を回せてかなり助かっています。5月の連休中もかなりの数が出ましたよ。
竹内 今後の展開は、どのようにお考えですか?
永田 先が見えない情勢なので、菓子だけでなく日常の食事としてのパンを強化していこうと考えています。食事としてのサンドイッチや菓子屋だからできる面白いパンも構想しています。様々な事態を想定して柔軟に変化していく事が大切だと思います。
そして、心のすさんでくる今こそ、お菓子が求められるという事も強く感じます。私どもの経営理念は「愛のあるお菓子づくりで社会貢献する」です。これからは夢や希望というキーワードが大切になってくるでしょう。私たちは誠心誠意、美味しいお菓子を作って提供する。その心が無いとお客様から応援して頂けないだろうと思います。利益は後からついてくる。
それと、メッセージを伝える重要性も感じています。それは売る為のメッセージではなく、理念や考え、想いを伝える事です。メッセージカードやかけ紙、SNSなどを通じて発信していますが、お客様も共感して頂けます。

材後記

永田社長の愛のあるお菓子づくり、お店づくりが地域の皆様に愛される理由だと深く感じました。本日は大変良いお話をありがとうございました。

七洋製作所 本社
営業次長
竹内 浩

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