日本一の家族経営を目指す!

宮城県遠田郡

ガトーみかわ

代表

横山 啓伍様 奥様 ちとせ 様

宮城県遠田郡

ガトーみかわ

電話 0229-33-3550

『創業期』

横山  昭和39年6月自宅兼工場”味と香の和菓子みかわ”の看板で和菓子主体の卸専門店からスタートしました。5年が経過した時には、洋菓子がブームになり洋菓子の製造も開始します。

『第二期』

横山  その当時、地元で大きく展開していた弁当と地域の”小牛田”饅頭を販売していたホテルから手伝いを嘆願され、深く考えた末、お人よしの性格から断りきれず自ら起こした菓子屋を休業し、他人のお手伝いを6年間全うしました。そのホテルは自らの経営破たんでなくなり、私は一文無しになりました。

『第三期』

横山  家族のためにもこれではいかんと思い、借金を抱えながらもすぐに操業を再開しました。
その後順調に行っているところで、息子から後を継いでくれるという話を貰い、大阪の辻製菓専門学校に行かせました。卒業後、息子は地元の菓子店で6年間修行しました。
息子が戻って来た頃、田舎の小さな町に大きなスーパーが出店して来ました。
店売り主体だった第三期ですが、そのスーパーに脅威を感じ、スーパー内に納品を始めます。店を一週間位休んでまで、商品を製造して納品する日々が当たり前になりました。
気づけば、卸が主体になっていました。忙しい内容の割には利幅が無く、家族以外の人を使う事ができない。洋菓子修行をして来た息子は、卸の仕事に追われ自店の洋生菓子も作れず、洋菓子を仕入れてしまう有様。何をやっているんだろう!
私も、よそ様と同じ人間。とにかく頑張る気持ちで続けておりましたが、私自身の入退院が家族に圧迫をかけ、皆がへとへとの状態でした。

『第四期』

横山  創業期から延べ7回の店舗移転を行い、資金と気力も無くなりかけていた頃の平成17年4月に、出入りして頂いているサトー商会の営業の方が七洋営業マンを連れて来てくれました。
しかし、5分で帰って貰いました。実は、その時の息子は、体調が悪い私の分まで働いてくれており、胃に穴があいている状況で、病院にも行けない始末。
病院に行かせたいが、卸の納品に忙殺されており、話が聞ける状況ではなかったのです。
少々落ち着いた5月の連休明けに、申し訳なく思って改めて七洋さんを呼び話を聞かせていただき、リニューアルを決めました。旧小牛田町は、人口12000人弱。
その当時は3000万円位の年商で、卸売が90%。店売10%。
周りには、大きなスーパーやコンビニが数店出店して来て、思いっきり出来なかったし、怖かったのが本音です。
しかし、七洋営業マンに押される形で、17年7月にリニューアルしました。
その時、卸売をほとんど止めました。売上の9割を止める訳ですから清水の舞台から飛び降りた心境でした。店売り主体に戻すぞ!”信じる者は救われる”ではないですが、七洋さんに託してみました。
厨房に南蛮623スルーウイン、売場に焼立てマルシェ台を導入。
焼立て詰め立てのクッキーシュー(包餡自家製)を売り、瓶プリン、ロールといったおやつ菓子に絞り込み、また、マドレーヌなどの焼菓子比率を上げて行きました。
家族経営で出来るやり方。人件費を抑えて、その分をお客様に喜んで貰う価格設定へ回す。人を雇う神経を使わなくていい。菓子作りは”家族との和”をモットーにしました。
契約時に南蛮プレスを貰い、今でもそうですが”心の風景”を愛読しとにかくやり続けました。

『第五期』

横山  3年後の平成20年にチルドマルシェ1800とアッパーマルシェ1400を2台売場に入れ、カリヨンの鐘(チュイール)、長崎カステラ、花カステラ、マドレーヌなどの焼菓子がマルシェ台の効果で更に売れるようになりました。
家族経営の欠点を言えば、何かが売れれば何かが作れず、ストップを掛けるしかないことではないでしょうか。チャンスロスは分かっているのですが。
売上目標が高ければ、人件費を掛けることで、ある程度期待が出来ます。しかし、内容については、どうでしょうかと言わざるを得ません。

『第六期』

横山  今回、スチームラックを導入するにあたり、窯は既に南蛮623スルーがあり、古い他社製窯642もあります。いかに、家族で導入のテーマを考え固定窯642の入れ替えにするか、スチームラックにするか、七洋営業マンと打ち合わせを行い決めました。即決したら後はやるだけ!
機械は裏切らない。機械をどう使うかに集約しました。
23年12月、スチームラックオーブンを導入。
大量生産も出来るが、商品のクオリティもまた凄い。時短や地産地消にもお勧めです。
畑で採れた新鮮な食材が直接加工出来、しかも美味しい!まさかの連続です。
考えられませんでした。導入する前の印象以上の魔法のオーブンです。
また、大量生産的な考えとは別に、少量焼きにも使えます。
今後、パパママショップのお店でもお勧めですし、製造の周辺機械設備が整っているお店にも大変活躍すると思います。
実は、ここまで言えるのも、”第四期”のリニューアル時から、七洋さんとお付き合いが始まり、熱意とサポートがあったからだと信じています。大変感謝しております。
これからも、家族仲良く頑張って行きますので、宜しくお願い申し上げます。
吉安 家族で経営するスタイル。初めてお会いした時、非常につらそうな情景でした。
一人がいないと負担がその他にかかる。家族全員、人が良すぎる以上の性格。
かなり体を酷使していた空気が工場にあり、この空気を換えるには何がいいか考えました。
家族経営といえども、最小単位の企業。事業戦略(コストリーダーシップ・差別化・集中) と機能戦略(技術・販売・購買・人事・財務)を考え、七洋製作所が培った実績を盛り込み、家族仲良く効果的に実績を伸ばしていく方法を、ガトーみかわ様と話し合ってきました。家族経営でも相乗効果を生み出すやり方。今回のスチームラックは更なる飛躍に向けて行かれることだと思います。

材後記

(株)七洋製作所 営業次長
吉安 宏平

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