オープンの時から、
「WINの2枚4段+マルシェ台」
で行こうと即決しました。

三重県四日市市

スイーツショップ アトリエ オランジェ

オーナーパティシエ

小林 史明 様

三重県四日市市

スイーツショップ アトリエ オランジェ

電話 059-354-2228

倉掛  いつオープンされましたか?お店の大きさはどのくらいですか?

小林  2005年10月にオープンしましたので、今年の10月でまる3年になります。売場は約7坪、厨房13坪です。

倉掛  なぜオープンと同時にWIN+マルシェ台を入れようと思われたのですか?

小林  焼き菓子コーナーというのが明確で、窯の中で焼いている様子が見え、美味しい香りも店内に広がり同時に鮮度も間近でアピールでき、五感全てでお客様に味わって頂ければ、繁盛店になるのではと思っていたところ、福岡のオペラさんを見学させていただき答えがはっきりと出たのです。それが、七洋さんがやっている重機提案で、オープンの時から「WINの2枚4段+マルシェ台」でいこうと即決しました。

倉掛  今度の五百坪はどのようなことにお使いなのでしょうか。

小林  今後の展開を考えると、倉庫関係が足りないということと、何か次に力のある商品を作った時に、それ専用に効率よく回転させられる、単品主力方の焼きの工房が必要だなと思っています。今は、何となくオールマイティイ型なので、特化した、それ専用の、そして、また違う商品に変わったときにそれでラインを組めるようなフリーな感じの工房です。他にも、今、やってみたい構想を今、暖めています。まだ自分の中では夢というか考えているだけなのですが。

倉掛  オープンからこんなことやらないというか、やれないと普通は思うのですが資金に余裕はあったのですか?

小林  全然ないですよ。本当に・・・。すべて借り入れで大変苦しかったです。今も苦しいですが・・・(笑)。

倉掛  マルシェ台は、焼き菓子のディスプレイショーケースですが、焼き菓子についてどのようにお考えですか?

小林  オープンの時はどうしても生のケーキに集中しました。ショーケースの華やかさなどでケーキ屋さんの印象をつけやすいですしね。でも、それでは自分の目標が達成できないと、商売をしてみてわかってきたところがたくさんあり、改善しているところです。以前、私の店も生は28種類くらいありましたが、今は20種類をきっています。生は種類をしぼって減らしつつ、焼き菓子を増やしました。ただ、単純に種類を増やす、減らすのではなく、作業性、そしていかに利益を出すかが大切で、又、商品をどのように見せ、どのように売るかが課題であり、そのような問題を解決していってくれるのが、焼き菓子、ギフト、マルシェだと思うのです。特に生と仕込みはプロがやって、焼き菓子の工程の一部はどんどんアルバイトさんに任せて、どちらも鮮度を売ることに専念しています。カステラを七洋さんに指導してもらったときも、私はノータッチで最初からアルバイトさんに任せ、何かわからないときもすぐ七洋さんに聞いています。職人で固めないといけないと言うことはないと思います。これらのことは、生ではなく、焼きをメインにしたいと言う私の意志の表れです。

倉掛  現在、店を経営していく中で問題点はありますか?

小林  見た目はこんなに派手で、順調にいっているように見えますが、私的には1つ1つが解決されてないことばかりです。人の問題も資金繰りも、当然何もないところからやっていますからね。借金が増えるだけで、利益的にも経験不足ということもあって、しっかりと利益がでてないところもあります。売り方、商品内容、構成などしっかり見直しています。人の問題では、いろんなことを考えましたが、今いるスタッフ(正社員7名・アルバイト14名)にどう成長してもらうかということが先決だと気づきました。時間がある限り、スタッフとコミュニケーションをとっています。また、私自身の目標、お店の目標を明確に伝え、どのようにしないといけないのかを全員にわかってもらうことで意識も変わってきました。

倉掛  オープンしてから、止まることなく前へ前へと進まれていますが、2年経ちどのようなことをされましたか?

小林  すべてに関して、ようやくここにきて少し余裕が出てきたと言うか、当然初めからやらなきゃいけないことですが、今やっと細かいところに目を向け改革しています。又、2年たって、30メートルくらい離れの1階に工場、2階にカフェを作りました。優先順位として、早い段階で厨房を広くし、窯を増設しました。そこに投資した分はすぐに回収できないし、時間もかかります。しかし厨房が広くなり生産能力もあがり、何よりスタッフのストレス解消につながるし、効率もよくなり、早く退社させる事が出来るようになりました。

倉掛  特に今、独立を考えている方に何が必要だと思いますか?

小林  店をオープンするということは、それなりに努力や資金が必要で、その上いろんな節約や、壁がたちはだかります。ましてや、今現在の社会の流れは大変きびしいですよね。それでもやはり、その人の意思で、やろうと思えば明日にでもできるのだと自分を叱咤し、信じることで乗り越えていけると思います。そしてその自分の店の通過点を設定し、ひとつひとつステップアップするにはどうしなければいけないかを明確にし、課題を克服しなければいけないと思うのです。その一つには自分の肌で感じてくるということも大切で「百聞は一見にしかず」ですね。基本的なことかもしれませんが、このようなことが、今、すごく問われるのだと思います。

倉掛  今、思えばオープンの時にこれはもっとやっておけばよかったという点はありますか?

小林  資金に余裕があれば、あと1台窯を置いて、もう少し売り場を短縮し、厨房を広くしておくべきだったかもしれませんが、現実問題としては、それは不可能でしたけどね。

倉掛  今後の目標を一言でお願いします。

小林  お客様を第一に考えた商品作りに精進し、又、焼き菓子に力を入れ、次の目標への課題を克服していくことです。

倉掛  常に先のことを考え前進されています小林オーナー、スタッフの方々の更なる発展を心より期待しております。本日はありがとうございました。

材後記

(株)七洋製作所  営業
倉掛 智弘

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