ネット販売8、店舗販売2、年商8億。
時代の風上に立ち、成長し続けています。

神奈川県横浜市

チョコレートデザイン株式会社

代表

八木 克尚 様

神奈川県横浜市

チョコレートデザイン株式会社

電話 045-750-2630
URL:http://www.rakuten.ne.jp/gold/vanilla/

インターネット販売が注目される現在。いち早くネット販売に着手し、現在では年商8億を超えるチョコレートデザイン様の立ち上げから現在に至る秘話をお聞きしました。

高橋  八木社長様に初めてお会いしたのは、今から5年前、静岡県御殿場市に三代続く菓子店を営んでいる、株式会社大胡田屋の田代社長様にご紹介いただきました。
当時、仕込み工場・焼き工場・事務所機能が3ヶ所に分散していて、製造-事務所機能までひとつの場所で、運営を検討しているとのこと。
開業当初のお話を聞きましたら……若くして独立を目指していたので開業資金が乏しく、23歳頃からご自宅の庭に2坪のプレハブをつくり、チョコレート製造販売を始められ、中古で買ったオーブンとコールドテーブル1つを置き、チョコレート菓子を中心にネット販売から始めたとお聞きします。

八木  チョコレートの原料となるカカオ豆の収穫は、原産国の子供たちが行っているところがあります。学校にも行けずに家族のために働いています。その子供たちは、チョコレートを食べたことがありません。そんな現実を菓子の作り手側から少しでも変えたいと思い、食べる人が幸せになり、原産国の子供たちも幸せになり、作る人も幸せでいられる。「チョコレートで世界を幸せにする」を信念に始めたのがきっかけです。
独立当初はお店を出店する資金もなかったので、インターネット(楽天市場)で自宅からの宅配を中心に販売するスタイルが現在の原点です。

高橋  インターネット販売に着手するきっかけは?

八木  店舗展開やデパート出店などもしたいのはやまやまですが……。商品力やブランド力がない中で、インターネットでの出店はネット社会をデパートに置き換えた考え方で、楽天市場というネット販売ツールなら出店費用はパソコン1台とプリンターがあれば初期投資も少なく進められると思ったのがきっかけです。

高橋  現在の運営情況はいかがでしょうか?

八木  バレンタインなどのイベントにあわせた時は宅配の出荷だけで、1日8,000件を越えることもあります。繁忙期には月/70,000 件を超えることもあります。ですから、発送のシステムにはとても気をつけています。

高橋  現在、店舗販売とネット通販の比率はどのような状況ですか?

八木  現在は2割の店舗販売と8割のネット販売が売上比率です。

高橋  更にお聞きしますが……インターネット注文を頂く際にパソコンからの注文と携帯電話からの注文比率はいかがですか?

八木  2年前までは8割がパソコンからの受注でしたが、この1年は携帯からの注文需要が伸びています。
その理由の1つにスマートフォンの普及が要因だと思います。2012年現在は携帯端末からの需要はとても伸びています。パソコンからの注文が減ったのではなく、スマートフォン需要が急激に伸びたことにより、2割の携帯端末の注文需要が伸びている現在です。お店の出店では商圏範囲も限られますが……インターネット商圏では全国、極端に言えば全世界をターゲットに出来るのは大きな魅力です。

高橋  現在使用中のラックオーブンについて、お聞きします。

八木  固定オーブンに比べて製造の能力が格段に違います。1台目のラックオーブンはフルセック(乾き菓子)商品の生産強化のために購入し、お陰様で焼成のムラもなく焼き上がりに満足しています。2台目に購入したスチームラックではフルセックの焼菓子だけではなくドゥミセック(半生菓子)の商品にまで可能性ができて非常に商品アイテムの広がりが出来ました。現在はチョコレートドーナツが好調です。また、当社の定番商品の『ショーコラ』と言うチョコレートサンドサブレに活躍しています。

高橋  製造の体制は現在どのような運営をされていますか?

八木  お陰様でインターネット部門ではお客様からの注文時に発送から支払い処理までがシステム化されていますので、出荷までの製造に見込みが着きやすいメリットが有ります。計画生産が店舗販売に比べてより効果が大きいと思います。
ちなみに2月の繁忙期を除き、土日休みの週休2日の体制で運営しています。 23年度の従業員の年間残業時間は年間で50時間未満でした。

高橋  今後の展開はどんな事をお考えですか?

八木  海外からカカオを輸入して原料のチョコレートを自社で製造して製品作りを目指していくことが一つの大きな目標です。
お陰様で現在順調ですが、まだまだロスも有りますし強化できる部門も沢山あると思います。会社の体制を人の体にたとえるならば筋肉質な体系の瞬発力のある体制を目標に進めております。製造では臨時生産に対応し、オペレーションではシステム作りを強化し、販売ではよりネットでの利点を生かした販路を拡大する事を考えております。
当社としては菓子業界でも大手企業と同じように『働いている人の幸せ』をモットーに就労時間や賞与・給料の体制の向上を目指しています。

材後記

(株)七洋製作所 東京支店 営業課長
高橋 宏之

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