凄いね、まさに南蛮窯の
芯温三点センサー
さまさまですね。

千葉県習志野市

ル・パティシエ・ヨコヤマ

代表取締役社長

横山 友之 様

千葉県習志野市

ル・パティシエ・ヨコヤマ

電話 047-403-8886

高橋  横山シェフには、南蛮窯のレンガタイプを導入いただきまして、カステラを商品ラインアップに加えていただきましたが、洋菓子屋さんのカステラとして、売れ行きはいかがでしょうか。

横山  始めてまだ6ヶ月ですが、一日平均5枚くらい焼いていますから結構売れて来ているのではないでしょか。 売り方としては、半斤で550円。4分の3斤で1,000円。どなたにも喜んでいただけるお菓子と言う意味では、カステラは万能ですね。特に550円で箱入りと言うのは値ごろ感があっていろいろな所へ持って行きやすいのでしょう、売れますよ。まだやっていませんが、焼き菓子との詰め合わせもいいのではないでしょうか。お客様のほうから詰め合わせを作ってくださいと言われることもよくありますから。それから、1枚1枚個包装にして、バラで売るとか、いろいろ展開できると思います。

高橋  なるほど。敬老の日やお年賀には、たくさん売れたとうかがいましたが。

横山  そうなんですよ。予想していませんでした。敬老の日には、550円のカステラが100本単位で予約が入ったので凄いなあと思ってはいたのですが、店売りの分はいつも通りの数しか作っていませんでした。ところが、いざ当日になってみると、発送してくださいとおっしゃる方や、買い求めて行かれる方がとても多くて、すぐに売切れてしまいました。ああっ、店売りもふやしておけばよかったと残念でした。特に、年配の方にはたいへん人気がありました。それから、お年賀にもたくさんお使いいただきました。

高橋  カステラは、そうした季節の節目やお祝い事には強いお菓子ですね。
ところで、なぜ、カステラをやろうと思われたのですか。

横山  お店を始める前にいろいろなお店を見に行って、たまたまカステラをやっていた洋菓子店を見て、前からやってみたいなと思っていたのです。お菓子屋さんが作るカステラもいいなって。忙しくてそのままになっていたんですが、七洋さんからお話をいただいいて、すぐに入れてしまったという感じでしたね。製造原価を考えてみると、木枠ひとつ分の原価が1,000円しない。カステラ10本は取れますから、一本1,500円として15,000円の売値になりますね。とても利益率の高い商品ですね。魅力的です。

高橋  カステラの製造は谷津店で女性スタッフがやってらっしゃるようですが、洋菓子作りのご経験はどのくらいの方でしょうか。

横山  経験的には2年です、今年で3年目の女の子です。しかし、まだ焼き物をやったことがない子だったのです。あえてやらしているのですが、逆にそう言う子の方がいいのかなと思いましたし、特にその子は自分でよく考えてやる子なので、自分でやりたいと言うからそうさせました。

高橋  問題なく焼成できていますか。

横山  凄い。あれがなかったら熟練した職人でないと絶対に焼けないです。8工程の一番最後の段階で芯温を測っています。芯温97度になったら焼き上がりをブザーで仕上げてくれる。まさに南蛮窯の芯温三点センサーさまさまですね。

高橋  ありがとうございます。カステラは焼き面が広く、焼き色だけでは上がりが確かめにくいので、3箇所の平均芯温を測って判断するのです。南蛮窯の芯温三点センサーがあると桁違いに作業が楽です。

横山  そうですね。今後、厨房への女性進出はどんどん進むと思いますが、南蛮窯は引き出し鉄板といい、芯温三点センサーといい、とても便利ですね。

高橋  カステラのバリエーション化はいかがでしょうか。

横山  それはどういうことでしょうか。

高橋  長崎カステラだけでなく、チョコ、ゴマ、大納言、抹茶、チーズなど味の種類を展開するということです。食感と言う点からも、昔は、柔らかいと言う食感に対して、スポンジのようなやわらかさを求めていましたが、今は、糖度も上げて、しっとりと言う食感になっているので、生地の戻りで食べさせるような食感になってきています。味、食感ともに新しい取り組みができると思います。

横山  なるほど、いいことをお聞きしました。

高橋  ところで、こちらの新店舗に導入していただいたバッケンスルーオーブンWINタイプが、2006年のグッドデザイン賞をいただきました。これは、WIN自体のプロダクトデザインを評価していただいたと同時に、オーブンをお客様の目の前において、焼成の臨場感を演出しようとした”マルシェ”の考え方も評価いただきました。

横山  凄いね!そういういい話は、先にするものだよ。素晴らしいね!よかったね!七洋さんは、いつもお菓子屋さんと成長しようとしているね。本当によかった!

高橋  ありがとうございます。横山シェフは最初の谷津店のオープンと同時にシューを仕掛けられました。それからずっと今まで、朝からお客さまが切れることがありません。その頃はレンガの窯しかありませんでしたが、こちらのお店をオープンされる時に、そのシュー販売の形を残しながら、しかも、動線もよくして行こうということでバッケンスルーオーブンWINタイプを入れ、焼き上がりを見せながら後ろで追加ができる体制を作られた。この進化した流れもグッドデザインと言うことなのですね。

横山  新しい展開と言えば、マルシェ台は販売効果がありますね。谷津のお店は、ちょうどキャッシャーのそばにあるし、入れてから出方が違っています。

高橋  ありがとうございます。それから、今度、善にスチームコンベクション機能をつけて、湿度コントロールができるようにするのです。

横山  それいいね! その機能のついたオーブンで焼くプリンは違うんだよね。私もホテルにいた時に、スチームコンベクションオーブンを使っていましたが、普通のオーブンで湯煎焼きしたのと違うんですよね。あの、まったり感というか、ブリュレとか、違いますね。

高橋  今回はガスではなくて、電気でつくってみようと言うことで作りました。これをモバックショウで出展させていただきます。本格的には春先から販売いたします。回る機能で焼くむらがないところに、新たな湿度コントロールの機能がついていますから、また、新しい焼成が得られると思います。これからも洋菓子店の皆様のお役に立てるようにがんばります。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

材後記

(株)七洋製作所  営業主任
高橋 宏之

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