人手不足は永遠のテーマですね。
機械の力を借りて、心のこもった
お菓子作りを心掛けています。

埼玉県北葛飾郡杉戸町

有限会社 坂斉養鶏場

代表

坂斉 邦造 様

埼玉県北葛飾郡杉戸町

有限会社 坂斉養鶏場

電話 0480-38-2464

坂斉 父が、昭和25年に養鶏場を創業。鶏を飼って卵を問屋さんに出荷するスタイルで営業開始。昭和52年に私も加わりました。
平成バブルがはじけて卵が超安値になり、廃業するか、卵の直売をやって行くのかの選択に迫られ、今から約25年前に直売に切り替えました。近所に直売所の看板を立て、鶏舎横の自宅敷地内にある物置を改装してエアコンを取り付けてスタートをしました。卵の直売開始から6?7年後に飼育羽数1万4千羽分がほぼ売れる様になりました。
そんな時に、七洋さんから講習会案内のダイレクトメールを頂き、講習会に参加したのです。それが七洋さんとの出会いでした。

吉安 私どもの提案を真摯にお受けいただき、卵を武器にした菓子店を開店されました。それにしてもこちらのお店は、どちらかというとへんぴな場所で、正直申し上げますと、営業的には決していいとは言えない条件で、1日に100名?120名の集客があると伺い、とても驚きました。最初から順風満帆とはいかなかったと思いますが、どう言う思いで経営してこられましたか。

坂斉 菓子の製造を一からスタートさせることに大きな不安感を持ちながらも、七洋さんの提案をうかがって早期に決断し、既存の卵売り場をお菓子の売り場と厨房に改装しました。

お菓子作りは、まずプリン、カステラの2品でスタート。その後、シュー、マドレーヌ、チーズズコット、半熟チーズ、ロールケーキ、クッキーまで現在製造しています。ある程度お客様にご来店いただいていても、このような条件の良くない場所ですから、いつ売れなくなるかも分からないという危機感を持ちながら営業を続けていました。でも、条件が良くないからこそ、自分たちで卵をつくっているメリットをいかしたお菓子のおいしさを提供したいと一生懸命でした。

“プリン、カステラ、マドレーヌ”は特に売れ筋商品に育ってきました。素人がここまで来られたのも、七洋さんのいいオーブンと製菓指導がしっかりと私たちをサポートしてくれるから今があるのです。結果として卵、お菓子を買いに来てくれた方々が、両方の商品を買って頂けるという相乗効果が生まれています。

導入している主力機は、「バッケンスルー南蛮623エボリューション」を2台、と「スチームラックオーブンZEN」が1台で、オーブンは3台。洗浄機、ブラストチラー、ピロー包装機、角折り包装機、クッキー成型機、1連のデポジッター、クッキーカッター機です。

吉安 現在の営業状況を教えてください。

坂斉 今年の5月で、丸5年になりますが、営業日数は、362日(休みは元旦から3日までのみ)です。へんぴな場所ですが、平成25年8月TV?TOKYO”出没アド街ック天国”で取り上げていただき、平成27年3月NHK”日本農業賞”を受賞、平成27年11月、日本テレビの”news every”の放映で認知度が上がり、最近では、カーナビやスマホのナビゲーションで迷わずご来店いただけるようです。

ご来店いただいたお客様がリピーターになって頂き、来客数も上がり、年間平均して1日の来客は約200名までになりました。卵もお菓子もそれぞれに客単価は平均で1500円ぐらいです。ただ、新鮮な産みたて卵は限りがあり、卵の直売は現在予約が常に一杯の状況で、お買い求めが出来るのは約1ヶ月待ちです。

また、手狭になってきた売り場と厨房を今後敷地内に広げたいなと考えております。私たちは卵屋ですから、店を広げるにあたっては、しっかりと次の5年間を見据えて、自慢の卵を使って機械を有効に活用しながら、心のこもった優しいお菓子を増やしていきたいと思います。

材後記

平成23年、1月から改装工事が開始。5月20日にオーブンを導入し、5月28日にオープンされました。その年は、3月11日に未曾有の地震(東日本大震災)があり工事が大幅に遅れ、オープンまでの期間が非常に短くなりましたが、それにも負けず頑張られました。適材適所で機械を上手く使いこなされて菓子製造のパート様といい関係がつくれており、スタッフの皆様全員が大変良い雰囲気で働いておられます。こうした方法は菓子製造のこれからのやり方かもしれません。

(株)七洋製作所 東京支店 営業部長
吉安 宏平

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