「お菓子づくりは、笑顔づくり」
地域の為に勝負していきます!!

岐阜県岐阜市

株式会社 菓子道「Plesic(プルシック)」

所 浩史 様

岐阜県岐阜市

株式会社 菓子道「Plesic(プルシック)」

電話 058-215-9393

織田信長、岐阜城、長良川鵜飼でも有名な岐阜市。
所社長の故郷であるこの街で、近隣の方々を大切に、一人でも多くのお客様に愛して頂けるお菓子屋さんを目指し、2010年9月7日、50歳にしてオープンされました。

倉掛  まず店名であるプルシックの由来をお聞かせ願いますか?

  Simple&Basicが私のお菓子作りのテーマです。そのテーマを、いつまでも忘れず大切にしたいと言う願いを込め、SimpleのpleとBasicのsicで作った造語を店名にしました。

倉掛  お店の場所ですが、なんと目の前は畑。街道から一本北の細い細い道沿いで、おそらく周辺に住んでいる方しか通らないような場所ですが、なぜこの地を選ばれたのでしょうか?

  場所は色々とまわって探しましたが、メインストリートよりも、私はわかりにくいこの場所であれば、はっきりと目的を持って、お客様に来ていただけるのではないかと思いこの場所にしました。

倉掛  店の大きさはどのくらいですか?

  建物は19坪、その内売場は4坪だけです。

倉掛  職人の方は何名いらっしゃいますか?

  技術者は私1人だけです。あとは補佐をしてくれる女性スタッフがいます。販売だけというスタッフはいないので、皆で協力しあっています。イベント以外残業はほぼなし。定時にあがっています。私も帰ります。

倉掛  売場4坪で、しかも技術者は所社長おひとりだけですか。メイン商品はプリンとロールですが、なぜプリンとロールだったのでしょうか?一般的に職人の方であれば、たくさんの生菓子を製造し大きいショーケースを入れるのが当たり前のように思いますが、その点はどのようなお考えでしょうか?

  前職でなめらかプリンを開発したことも1つの理由ではありますが、やはりプリンやロールは小さいお子様からご年配の方まで好まれ、永く愛され続けているシンプルな商品だからです。作りたいお菓子は山ほどありますが、とにかくとことん美味しさと鮮度を追求したお菓子をお客様に味わって頂きたいと思っています。よって少数アイテムになっています。当然材料にはこだわりますし、生産地の視察も心がけています。また、このしっとりした生地を作るためには七洋さんの南蛮窯が必要でした。以前使っていた窯とは全く違います、南蛮窯でないとこの生地は焼けません。
私は50歳で店をオープンさせました。前職は、収入面でも地位にしても何不自由ない状態で、働かせていただきました。ただ、私の人生の中で、生涯パティシエ、そしてこれからがパティシエ人生の集大成だと思っています。だからこそ、このスタイルなのです。これが10歳若かったら、また違う考えになったかも知れません。しかし、そうは言ってもこのアイテムでいつまでできるのかいつも不安ですよ。ただ、ダメになったらではなく、ダメにならないように、どうしたらよいか追求し続けることです。少アイテムだからこそ、お客様の期待度は高いですし、それに応えなくてはなりません。そのために何のためにお客様に1番近い現場にいるのかを私自身問うと、おのずとヒントが湧いてきます。現場には楽しみや感動があり、お客様の表情をうかがうこともできます。これは本当に素晴らしいことです。

倉掛  実際、所プリンと所ロールは1日どのくらい生産されていますか?また、1年通していかがでしたか?

  メディアの影響が強かったと思いますが、予想以上の売上です。プリンは1日平均約400個、ロールは100本位です。このメインのプリンとロール。少数アイテムだからこそ、この少ないスタッフで作ることができたのだと思います。

倉掛  予想外は、売上以外もたくさんあったのでしょうか?

  お客様をお待たせしてしまったこと。売り切れてしまうことなどたくさんありました。 2年目を迎える前に、少しでも時間の無駄をなくすためにパッケージを変えましたし、店内も改装致しました。必要に応じて常に進化させていくことが大切だと思います。

倉掛  これからの商品はどのようにお考えでしょうか?

  いつも季節限定商品を考えています。その時にしか味わえないものを明確にして作っていきます。お客様がこの時期になったらプルシックのあの商品が食べたいといって来ていただけるようにしたいです。
自分が作ったお菓子を食べて頂き、笑顔になって頂くこと、これに勝る喜びはないと思います。すべてのお客様を、最高のお菓子とサービスでお迎えできる様に、スタッフ全員で日々努力していきたいと思っています。

倉掛  ありがとうございました。

販売代理店
株式会社アイチ製菓機械
早川部長より
オープン前からお手伝いさせていただくことが出来、とても有難く思います。
「所ロール」この看板商品は、南蛮窯の特性を最大限に引き出し、表現されているものです。バニラビーンズの香りが口いっぱいに広がり、なんとも言えないこの食感と心地よさに感激します。流行を追いかけるのではなく、シンプルに味と鮮度を追求されているからこそ、この美味しさが奏でられていると思います。
店内、厨房はいつも清潔にされ、もちろん接客では気を配っているのがよくわかります。おもてなしの部分は、第3者の私にも伝わってきます。これからも末永く、お手伝いさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

材後記

(株)七洋製作所 営業
倉掛 智弘

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