Vol.11
物を創り出すということ

※毎回このコーナーは、私どもの専務がその見聞、想いを綴っておりますが、今回は私が代わって、筆を執らせていただきました。
JR博多駅の下り一番目の駅が竹下です。小学4年の時そこに移りました。
福岡市を二分する那珂川の清流がながれ、子供が草野球等する広場も有りました。また、アユ、フナ、ドジョウ、ナマズ等とったり釣ったりして、子供の好きな遊びが出来る環境が自然のままのものでした。
学校に行く途中に鹿児島本線があり、踏切が無く線路を横切らなければなりませんでした。機関車を先頭に力強い轟音をたてながらホームに入って来る機関車の車輪は、私の背丈より大きく鋼鉄製で虎の様な凄さを感じました。が、毎日みているうちに段々と象さんの様に大きくて優しくて、親しみを覚えるようになりました。
そして機関車の色々なことが頭の中に入る様になりました。
大きくなってこれを自分で作ることが出来るだろうか、どんなにして作るのであろうかと、次から次へと考える様になりました。
又、駅のホームで荷物を運ぶ人達が、暑い夏の日など汗ダクダクで働いている姿を見て、現在のコンベヤーのような物で運べば、らくではなかろうかなどと思いました。
機関車の前部両側面には、ピストンボックスが2個あり、そこに送られてきた蒸気がピストンを押し、連槓によって前述の大車輪に連結されて大きな車輪が回転し汽車が走る様なことも解ってきました。そんな事が解明されたりしてくると嬉しくてたまりませんでした。振り返って人生を返り見ますと色々な道をたどってはきましたが、最後にたどり着いたのは子供心に思っていた道を通っていたのだということに気付きました。物を創り出すということは苦しみますが又楽しい生きがいのある事だと思います。事業の成否は、精度、知悉(物事を知りつくすこと)、人材と思っています。

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