Vol.16
ご挨拶と覚悟
ご挨拶
父であり我が社の会長であります故内山善次の葬儀の折には、たくさんの皆様方のお心遣い、心より感謝いたします。本当に有難うございました。父が残してくれた七洋製作所を社員一同協力しあいながら守り、発展させていく覚悟でございます。
昨年は、私事では父の死、私の社長就任といった非常に大きな出来事がございました。まさに20世紀が終り新たな21世紀に向かう会社としての体制作りの時であります。人事の方も弟であります毅一が常務から専務に就任、副工場長でありました高木が工場長、課長でありまし木村、中村、市丸、野田4名の者が部長に昇格いたしました。この新体制でがっちりスクラムを組み、頑張っていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
内山 素行
「シックスセンス(第六感)」
今回のプレスの取材は、日本を代表する繁盛店の取材を掲載いたしました。それぞれ、有に1店鋪で日商100万以上売られる方々です。私は仕事柄この方々と接する機会が多く、色々なことを学ばさせていただいております。この皆様は全て店がある場所が街の中心地ではなく、住宅地の一角に位置しており、ムッシュマキノ様のように駐車場がないといった非常に不利な条件の中でやられているお店などもあります。しかしそういった条件の中でオーナー自身の創意と工夫でこの難しい時期を確実に伸ばしていかれる、このことはひとつの大きな指針になると思います。
この方々の私の目で見た共通な点を考えていきますと、お客様に対していかに近付くかを徹底的に実践されていることを感じずにはいられません。「お客様に近付く」プレスの記事でもありましたが、五感に訴えるをもうひとつ飛躍させて、六感にまで訴えることをなさっている気がします。
一般的には、五感(見る、匂う、食べる、触れる、聞こえる)までは到達せず、三感もしくは二感くらいの店作りで精一杯のお店が多いことも現状です。
私が危ぐするのは、今後そういった店はますます経営が難しくなっていくのではないかということです。やはり、ここで絶対に再度人生のネジを巻く時であると思います。私事で恐縮ですが、父のことを少し書かせていただきます。
故内山善次は七洋製作所を創立致しましたのは今から2年前の父が48歳の時です。それまで三度会社を起こして全て失敗し、その苦労を味わってきました。まさに苦労の連続であったことは間違いありません。その苦境を母と一緒になって乗り切り、私達兄弟を育ててくれました。そして、かすかに灯った南蛮窯という光をまさに命がけで灯してきました。父の口癖は「良い機械は当たり前だ。その機械をお客様がいかに使い、そしてどう発展されるかを一緒になって考えていく、お客様が何を求めているか、その真意をつかみ、お客様に少しでも近付く機械屋になれ」という言葉でした。今考えてみると、この父の教えは多くの苦労から父が体で体験し体得した原理原則のような気がします。七洋が南蛮窯、パッケージ製作、冷生地の販売等に展開してきましたのは、まさに「お客様が困っていることをいっしょになって考えていく、そして繁盛のお手伝いをできる会社になること」を重きに置いた故父のポリシーであります。このことは前文でも書きましたように、最終的にお客様に近付くことではないかと思います。
48歳でマイナスの状態から出発する人があるかと思えば、まだまだ幾らでも再度のネジ巻きは可能ではないかと思います。企業は社長の器(うつわ)以上には絶対大きくならないと申します。人間の器とはその人がもって生まれた先天的なものではなく、努力と人との出会いそして絶え間ない探究心と情熱でどんどん大きくなっていきます。ぜひ、今回掲載致しましお店に見学に行かれ、新しい時代の流れを感じ取って頂ければと心より思います。
ご健闘をお祈りします。



