Vol.9
四季と音楽そして菓子

四季と音楽そして菓子

菓子店はトータルの時代が来た。
私はいつも、このテーマを持ってお店をお伺いします。そして店を見る時、日本で一番厳しい消費者のつもりで店の正面から入っていきます。1つの共通項でいえることは、店のオーナーの考え方、生き様、長所、短所すべて店に現れると言うことです。要するにオーナーのビジョン以上の店は出来ないと思います。
菓子屋さんの場合、9割の方が女性客です。しかしほとんどのオーナーの方は男性なんです。ここに店作りの難しさがあると思います。あるオーナーの方が、”私は一生懸命菓子を作り、これでもかと言った気持ちでお客様に菓子を出しつづけています。しかし思った様に売上げが上がらない、何故でしょう。”と僕に尋ねられました。店内を見回すと、たしかに菓子のレベル、豊富感はあるのですが、お客様に対してこれでもかといった商品の打ち出し方に、店自体に男性的な強さだけを感じました。まさしくそのオーナーの様に男性的な店なのです。しかし、来られるお客様は、先程も書きました様にほとんどの方が女性なのです。そこで女性思考にあった店作りも一つのテーマになると思います。女性思考とは何か、四季と音楽(リズム)というテーマで考えてみました。
四季とは、春夏秋冬、四つの季節を感じること、その表すものとして、花・果実(フルーツ)そして色彩、音楽とは、バックグラウンドの音楽ではなく、商品と接客と厨房、この三つが奏でる店の全体のリズムのことです。音楽には前奏(プロローグ)から始まり、本編に入りそして、まとめると言った流れがあります。高い音のところ、低いところ、弱いところ、強いところ、やさしいところ、といったリズムが店には必要だと思います。名曲ほど個々の各ポイントがはっきりしており、そしてまとまっています。ここに心に残る感動が生まれると思います。
何故最近、厨房を店の中や外から見える店が増えているのか、これはまさに、菓子と言う静に対して厨房は動、この二つの強弱のバランスに、入ってきたお客様がリズムを感じることが出来るからだと思います。季節を感じ、リズムを感じそして最後のまとめの部分は何か、それは優しさ、お客様との短い接客時間での表現方法は、笑顔。これにつきると思います。
売れる店を作る。これは永遠のテーマだと思います。
あなたも第三者的立場で、店自体から季節を感じるか、リズムを感じるか、そして最後のまとめである「笑顔」があるか、一度じっくりご覧になってみて下さい。

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