とにかく現状打破のきっかけが
欲しかったんです。

北海道虻田郡倶知安町

お菓子のふじい

店長

藤井ご夫妻 様

北海道虻田郡倶知安町

お菓子のふじい

電話 0136-22-0050

倶知安町は札幌から車で2時間。人口1万5000人の町です。
今回、取材をさせて頂いた「ふじい」様は、オーブンとマルシェ台の搬入をさせて頂くまでの経緯が、とても印象に残ったお店です。
当時、代表のお父様には、年に2回のミニ展には必ずといって良いくらい出席いただいてましたが、営業に伺うとよい返事が頂けないという状態が続きました。その後、現店長ご夫妻と代理店であるフジヤ田中商店の大槻部長の熱意でご購入いただくことができました。
そこで、「興味はあるけど……」で終らなかったのは何故なのか、当時ご家族でどんな話をされていたのか、今だから話せることもあるかと思い、伺いました。

店長  昔からうちは両親が経営し、製造から販売まで家族が中心となって頑張ってやってきました。本当に今だから話せますが、私が実家に帰ってきた時には、売り上げ的にも一番苦しいころだったみたいです。私が帰らなければ数年後にはお店を閉めようかと考えていたようで、何か新しいものを購入するというより、このまま出来る事をやろうという状態でした。
とにかく、スルーオーブンとマルシェ台で現状を変えたいと思っていましたが受け入れてもらえず、父から反対する理由を言われました。

(1)動線が悪すぎる。

私のお店は、建物は一体なんですが、店舗と工場の間に居間があるのです。特に北海道は多いみたいですが、オーブンを店に置いた場合、厨房との行き交いにあまりにも非効率的だから、建て替えでもやる時期が来たら、考えればいいと言われました。

(2)オーブンとマルシェ台だけ置いても売れるとは思わない。

父が言うように、置いたら絶対に売れるとは思ってませんでした。ただ、だからといって、このまま続けていても時代の悪さや少子高齢化などに飲み込まれてしまう様な気がしていて、多少のあせりと不安がありました。
七洋さんのミニ展後、「あの考え方をきっかけに現状を変えたい」という気持ちを父にも母にもぶつけていましたが、家族だからこそ、難しい面もありました。

市丸  そんななかで、私共の販売代理店、フジヤ田中商店の大槻部長の後押しも大きかったと聞きましたが。

大槻部長  私は、店長ご夫妻の前向きなご商売を見ていて、バッケンとマルシェ台の導入で、必ずご商売が良い方向へ向かうと感じていました。
ただ、当時は私が伺うたびにその話になっていたものですから、奥様にはその件での会話はあまりしていただけなくなり、本当に出入り禁止になるのではないかと心配しました。
しかし、現・店長ご夫妻のやる気と、私自身の実体験を踏まえて、「間違いなく上手くいく」と信じて、根気強く話をさせていただきました。

市丸  ありがとうございました。私たちが定期的に伺うことが難しい北海道でも、大槻部長がメーカーと同じような気持ちでお話ししていただいたことが、藤井さんご家族にも伝わったと思います。

大槻部長  私は、七洋さんを信じてますし、成功例もたくさんみせていただきました。年に2回は福岡本社に伺っていますので、これからも続けていきます。お客様の繁盛のため、そしてフジヤ田中のためにもこれからもお願いします。

市丸  それでは、一番大切な、購入後の結果をお聞きしたいのですが

店長  非常に売り上げ的に苦戦していた時期だったせいもありますが、購入前の売り上げから比べると、今年の売り上げ予測で約3倍になりそうです。
しかし、私たちはこれからが勝負ではないかと思っています。
平成19年に購入して、まず始めたのは、とにかく私がお店にいるときは100%といっていいくらい、お客様に試食をしてもらいました。勿論、失敗したものや古くなったものではなく、良い状態、鮮度も含めてベストのもので徹底的に行いました。そして、平成22年に厨房にバッケンを購入させてもらい、生産体制も変わってきました。今は、人の問題と平行して生産体制も考えているところです。
自分たちから チラシを入れたりということはしませんでしたが、情報誌などが、勝手にといってはいけませんが、取り上げてくれるようになり、広範囲からお客様がお見えになるようになりました。ここは豪雪地帯なんですが、雪が多い時期でもそんなに売り上げは落ちませんし、一年を通じて売れるときとそうでないときの差が少ないほうだと思います。
パッケージや商品、ディスプレイ、などは時代によって変わるものですから、そのときそのとき修正していきます。大切なことは、せっかく家族が関わってやっている商売ですから、これからまだまだ目標を大きく持って繁盛店を目指して前へ進んでいくことだと思っています。
また近いうちに、九州へ行きますので、よろしくお願いします。まだまだがんばります。

取材を終えて。

地方にもコンビニが確実にでき、少子高齢化・景気低迷など、地方のおかれる環境は、決して良くない状況と思われます。
どこの地方でも、長年お菓子屋さんを営んでおられるお店が沢山あります。そしてどのお店のオーナーも今よりも売り上げを上げたいと考えておられると思います。
「時代が悪いから 何もしない。」
「時代が悪いから 何か手を打つ。」
どちらが正しいかわかりませんが、七洋製作所は後者のためにお役に立ちたいと思っています。
藤井店長ご夫妻に次にお会いするときは、きっとまた新しいことを考えられていると確信しています。ありがとうございました。

材後記

(株)七洋製作所 営業部長
市丸 隆

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