大手スーパーの出店に
対抗するために、速やかに
重器改装を決行しました。

埼玉県川口市

シュルプリーズ

代表取締役

羽鳥 武夫 様

埼玉県川口市

シュルプリーズ

電話 048-297-4188

内山  シュルプリーズさんは東川口駅前店と長蔵店の2店舗がありますが、それぞれスタートされて何年になりますでしょうか。

羽鳥  東川口駅前店が16年、長蔵店が8年になります。

内山  両方のお店はどのくらい離れているのでしょうか

羽鳥  2キロくらいです。とても近いので商圏が重なることを心配しましたが、おかげさまで売り上げは順調に伸びて来ました。

内山  その、順調であるはずの羽鳥社長が今年のモバックショーにお見えになって、「いろいろ考えていることがあるのだけれど。」と、少し元気なくお話をされたのが「駅を挟んで反対側に出店したジャスコが気になる。」と言うことでした。私も、全国を回っていてよく拝見することなのですが、大手スーパーがとてつもなく広い土地に物凄く大きな建物を建てて、いったい何台を収容できるのかと思うくらい大きな駐車場を持って、凄いパワーでグイグイお客様を集客して行く。そこに大手の菓子店が入ったりして、もともとあった地元の菓子店にとって死活問題になっています。「人の流れが変わった」とよく伺います。このことは本当に深刻な問題です。

羽鳥  そうなのです。最初はあまり関係ないと思っていました。しかし、一年くらい経ってみると、ちょっと影響があるのかなと言う状況が数字に出てくるようになりました。長蔵店をスタートさせて7年経ったころですから、2店舗での売り上げの伸びもそろそろなだらかな状態になって落ち着いてくる、ちょうどそのタイミングでもありました。しかし、少しとは言え、さすがに影響が数字に見えて来るとあわてましたね。

内山  確か、ジャスコの目と鼻の先には、浦和レッズの本拠、埼玉スタジアムがありますね。土日なんかは車が渋滞するようになっています。完全にジャスコ側にも人の流れができてしまっていますね。駅前店の方がジャスコに近いですが、影響はいかがでしたでしょか。羽鳥 先ほどお話しましたように、駅前店の方に、ほんの少しですが影響が出始めました。そこで、ご相談させていただいたモバックショーの後、4月に駅前店を七洋さんの重器提案で改装しました。「バッケンスルーオーブンWINタイプ」と「焼きたてマルシェ」を入れ、焼きたての臨場感と新製品として、カステラを仕掛けました。さらに喫茶のスペースをなくして、「掴みのマルシェ」も入れました。内山 重器での改装の効果はいかがですか。

羽鳥  お店を活性化できたと思います。季節的にはちょうどこれから暇になっていく時期ですから、いっぺんにお客さんが増えたということはありませんが、15%くらいは焼き菓子の売り上げは増えていると思います。特に「掴みのマルシェ」にディスプレイしたギフトは伸びてきていると思います。アソートされた4千円、5千円の箱物が動いていますね。ちゃんとアソートされてディスプレイされていると選びやすいのだと思います。それにWINオーブンとマルシェのインパクトは抜群ですね。今からお盆にかけて帰省シーズンが始まりますから、お盆明けの数字が楽しみです。

内山  ご提案させて頂きました、カステラはいかがでしょうか。

羽鳥  今のところ、一日10斤をコンスタントに売っています。売り上げの量はまだまだですが、他の菓子に比べて利益率がとてもいい。新たな戦力として育てていきたいと思います。

内山  焼きたての臨場感と言う点から、カステラは焼き上げて行く1時間の中で、泡切りの作業を3回しますし、ガス抜きなどを含めるとバッケンスルーのWINタイプなら7-8回は窯の中でのパフォーマンスをお客様に見せることができるのです。

羽鳥  それってとてもいいですよね。今回はいろいろお世話になりました。これからも、大型スーパーではできない、シュルプリーズならではの展開を常に考えて行きます。

内山  少しでもお役に立てて、大変うれしく思います。ありがとうございました。

※什器とは、日常使用する道具・器物類の総称です。菓子店においては、オーブンやショーケース等がそれにあたります。しかし、私ども七洋は、その什器を、あえて重器と呼んでいます。なぜならば、オーブンやマルシェ台は、まさに売上げに直結する重要な器材だからです。

材後記

株)七洋製作所  専務取締役
内山 毅一

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