努力が『主力商品』を生み
その『モンブラン』が夢を叶える

奈良県吉野郡大淀町

パティスリー ラ・ペッシュ

代表取締役/オーナーシェフ

平野 大 様

奈良県吉野郡大淀町

パティスリー ラ・ペッシュ

電話 0747-64-8988

19年目を迎えられたラ・ペッシュ様。地道に商売をされた結果2020年9月、自然豊かな場所に新店をオープンされました。

目玉商品は場所を選ばない

平野  旧店舗では駐車場が少なく、近隣の皆様にご迷惑をお掛けしてきました。5年ほど前から売上が好調になり、移転の構想をスタートしました。
旧店舗の開店前に、七洋さんから「この場所でも1億売れる」と言われ、それが昨年達成できたのも大きかったです。
新店の候補地選びの第一条件は「景色の良い場所」
数年をかけ、旧店舗から9㎞離れた1200坪の敷地を見つけました。見晴らしがよく空気がおいしい場所です。正直、こんな所までお客様に来て頂けるのかという不安もありました。それでも将来にわたり、夢を追い続けられる場所だと思い決断いたしました。
野田  初めてこの土地に案内された時は、どこまで行くのかという感じでしたが、景色と雰囲気が素晴らしくお客様の喜ぶ顔が浮かびました。目玉商品(モンブラン)を持っておられる強みもあります。この何もない所が繁盛店「ラ・ペッシュの丘」になる事を直感いたしました。
平野  八王子のア・ポアン岡田シェフの下で2年間修行させていただきました。朝から晩まで一生懸命。岡田シェフはお菓子に対する情熱がすごく、妥協を許さない方です。なかでもモンブランが格別で、土台のムラングがカギ。栗のペースト、生クリーム、サクサクのムラングの口どけが最高なのです。通常より大きく絞りサクサクに焼き上げるのがポイントです。窯に入れて110分乾燥焼きにします。長時間焼成するのは大変ですが、とても重要なのです。
シェフの教えを守り続けることが結果に表れたと思います。毎日80個ほどだったのが、倍々と売れるようになり、現在は毎日800個~1000個売れています。
野田  私も20代の時に食べたア・ポアン様のモンブランを未だに舌が覚えております。モンブランはフワッとした中からサクサクのムラングが最高でした。ラ・ペッシュ様は、その味をしっかり踏襲しつつも現代の平野風になっています。それが人気の秘訣ですね。
平野  基本は揺るぎませんが、お客様の声でどんどん進化してきました。
大淀町は17000人の田舎町ですので、モンブランの大きさと重さも重要です。最初は380円、その後、420円→450円→現在600円と値段を上げると同時に大きくしないとお客様に申し訳なく感じます。また、最近ではお客様にSNSで「びっくりする大きさ」と投稿して頂けますので、その期待に応えないと、と色々考えます。

スチームラックオーブンZEN導入

野田  主力のモンブランがブレないようにすることが1番の課題でした。
移転を機にスチームラックオーブンZENを導入。ムラングはBACKENでこだわって焼成していましたが、ZENの導入後はプログラムに記憶させ1発で焼成できるようになりました。生産性・安定性を上げると共に労働時間の短縮にも繋がっています。ムラングは80個の13回転で1040個の生産ができるのが助かっています。秋は特に、モンブランでお客様を大事にしたいと考えています。ここまでお越し下さった方にはぜひ食べて頂きたいですからね。夏の商品開発にもスチームラックには期待をしております。
17000人の小さな町ですが、この広い場所にはまだまだ未来があります。遠くまで来て頂くお客様のご期待に応えられるようなお店にして行きます。次の手を打つチャレンジも忘れないように。

材後記

平野社長は東京でフランス料理店に入られ料理人を目指されていたそうです。ふとしたきっかけでお菓子の世界へ。ア・ポアン様・サンルイ島様と有名店で朝から晩まで頑張った日々。そんな時代でしたが、努力の方です。長野の修行先で奥様と出会い、一緒にフランスへ。語学学校に通いながら1年間、 2人で修行に邁進されたそうです。その努力の賜物が今に繋がっております。現在、ケーキ・パンなどは奥様が職人として焼かれています。
素敵な仲間と団結して、益々発展される「ラ・ペッシュの丘」の今後を楽しみにしております。

七洋製作所
常務 大阪支店長
野田 健二

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