大阪梅田まで電車で35分の位置にある東大阪市西石切。
長年の修行を経て、この地にお店をオープンし、今年で15年を迎えられました。

オープンしてから・・・

青谷  １９９８年に今の店から約３００メートル離れた場所にオープンしました。あの頃は、妻と２人でしたので大変なことも多く、常に新たな発見の連続でした。お菓子を製造し、ケースに並べ、お客様がほしいと言われたものを箱に詰めお会計。単純に思っていたかもしれません。現状は全くといっていいほど違っており、日々お客様から直接的・間接的にいろいろな角度から教えていただきました。商品に私たちの想いを込めるのは当たり前ですが、ただ単に陳列しても売れないものは、いつになっても売れない。自己満足で作り上げた商品ではなく、その時代のニーズを取り入れながら商品開発し、そこにシェ・アオタニらしい菓子ができて、なおかつわかりやすく陳列してこそ、お客様に買っていただく商品になると思います。

あの頃は、そのような事も考える余裕もなく、ひたすら朝から晩まで寝る間を惜しんでお菓子を作ることに没頭していました。たしか初年度は年商３０００万くらいでした。それから３年目にはお店を改装し、お蔭様で順調に売上も伸びてきました。５年目には運良く、マンションのテナントの話があり移転することにしました（現店舗）。そのときにバッケンのカラーオーブンを導入。今まで使っていたオーブンとは「焼き」が違いました。火のあたりも軟らかく、ムラの少なさには感動しました。改めて「焼き」に関する重要性を七洋さんに教えてもらった感じです。

現在までに店舗の大きな改装は今回をいれて３回。また工場増築や百貨店出店などさせていただきました。

２０１２年１０月に改革

青谷  ２００３年に移転してから現在まで、ショーケースを入れ替えたり、機械を増やしたりと変化を重ねてきました。ここ数年、売上が思った以上に伸び悩むこともあり、１０月に改装する決断をしました。景気が悪い中、大きく投資してそのことがお店のプラスになるかとても不安でした。ただ言えることは、コンビニでの菓子の売上は伸び続けていることです。気軽に買えるだけでなく味もよくなっています。

時代がよくなれば菓子業界の売上がアップしていくことも考えにくく、待っていてもお客様がくるとは限らない。それであれば、自分で発信するしかないという思いでした。

今回は、お客様が見てわかり易いお店作りにしよう。と決め、再度、出来立て感、焼立て感、つまり五感による鮮度を訴えるライブ会場を設けました。この空間を作れるのは専門店だけですし、力をいれている接客もマニュアルではなく、お客様によって変えていくことによって、各々のファンを増やしていくことを行っています。

商品は、プチガトーは約３０種類、１番の看板商品の「石切ふわり」、オープンしてからファンの多い「石切坂の夢チーズ」、焼きたてパイや焼き菓子単品からプレゼント、ギフトまで多数ございます。この中で、再度、焼き立て商品のライブ提供とボリュームのある焼き菓子に力を注いでいます。そのため、工場には量産できるスチームラックオーブンZEN２０枚差とバッケン２枚差４段を導入。一気に作れる体制も整えました。現在はスチームラックZEN で、クッキーなどの乾きものはもちろんのこと、プリンやマドレーヌなど中心に動かしています。今までのスチームオーブンとははるかに違い、加圧蒸気で蒸気調節があるため、商品によって蒸気量を調節できます。ここが、購入する１つのきっかけでした。まだまだ、使い込んではいませんが、シェ・アオタニの新たな商品を展開するためには必要不可欠な窯だと自負しております。

改装して４ヶ月になりますが、お客様の数は増えてきています。お客様にとことんサービスし、情熱のある会社を目指して、スタッフ全員で団結してこれからも盛り上げていきます。

倉掛  お店に入ると、まずは焼きたて商品と明るいスタッフの挨拶でステージが始まります。お菓子を見ているだけでもHAPPY な気持ちになります。その中で今すぐ食べたいという方には喫茶スペースで召し上がることもできます。多くのお菓子はボリュームがありお求め安い価格帯です。いつも変化を求めているお客様に、シェ・アオタニ様がお答えしているのが伝わってきます。青谷シェフはじめスタッフの皆様で、これからもわくわくするお店作りを楽しみにしています。どうぞ、宜しくお願いいたします。